*出発1ヶ月前*
10月の初めに紅葉狩りツアー等をあたってみたが条件が合わず取れなかった。
希望日は紅葉真っ盛りの11月の後半三連休。
京都のホテル、旅館などを探しまくったが空きはゼロだった。
のっけから思いの他苦戦した。
日帰りも考えたが夜のライトアップもあるので、泊りで行く事にした。
妻は保津川の船下りがしたいとのことで半日はつぶれるし・・。
まずは宿泊場所を確保せねば。
だが22日の土曜日は大阪駅周辺まで宿が埋まっていた。
しかたがなく一日ずらして23日に新大阪周辺に泊る事になった。
但し部屋はシングルしか空いてなかったので、3人別々の部屋になってしまった。
最盛期だからしかたがないか・・。
* * *
*11月23日(日)*
早朝、大きめのリュックに荷物をまとめ自宅を出発。
今までは旅といえばデジ一眼を持って行くところだが、最近体力も落ち気味で、荷物もコンパクトにしたかったため、先日ボーナス前借で中古購入したリコーのGX200を持って行く事にした。
* * *
新横浜で職場の後輩と待ち合わせ8:09発の「のぞみ」で出発。
10時過ぎに京都に着いた。
今日の目的は保津川の川下り。
京都から山陰本線に乗り換え亀岡へ。
山陰本線のホームはインターナショナルな観光客でごった返していた。
京都から亀岡までは約30分で乗り継ぎはない。
もちろん座れなかったが毎日通勤電車で片道35分立ちっぱなしのため、苦ではなかった。
亀岡に到着し、徒歩5分くらいで乗船場に着くと、これまたインターナショナルな観光客がごったがえしていた。
なんと、すでにチケットは完売。
とりあえずキャンセル待ちを申し込み駅周辺を散策した。
1時間後に乗船可否がわかるとのことで乗船場に戻ると、運良く乗船できることになった。
ただしそれからまた1時間半待ちだった。
とりあえずメシだ。
保津川うどん定食 850円
うどんはコシがあり汁は関西風白だし(あたりまえか)
揚げは適度に甘辛く炊いてある
* * *
午後2時くらいに乗船。
船頭さんの語りに耳を傾けつつ旬の紅葉を満喫。
途中で売店ならぬ売船が登場した。
風情につられイカ焼きを購入。
船上にキッチンがあり、その場で焼いてくれる。
夕刻に近づき、ちょうど体が冷えてきた頃だったので、アツアツのそれは、とても美味しく感じた。
約二時間で嵐山に到着。
その後これまたごった返した渡月橋をとりあえず渡り対岸のトイレで用を足し、ちょっとだけ観光して、また渡月橋を渡り戻った。
時刻は四時半。
その後、清水寺の紅葉を見ようと思ったが、京都市内に戻るのも面倒だったので、五時から境内のライトアップがある大覚寺へ行ってみることに。
確か渡月橋から徒歩20分くらいだったと思う。
外観からは紅葉がさほど見えなかったので、あまり期待していなかった。
順路の前半は本当に寺の建物の中のライトアップのみで「やっぱり失敗したかな?」と思いながら歩き回った。
順路の後半は庭園に続いていた。
庭園に入ると予想は見事に裏切られた。
夜の庭園は秋色に輝き水面に逆景を映し出していた。
「ビューチフル!」
京都の紅葉は一味違う。
船下り以降 言葉少なかった3人は感動に声を荒げた。
大覚寺を後にし駅へ向かう途中で口々に「最高だったね~」「着てよかった」
などニコニコ顔で帰りの電車に乗った。
藍色の西空に宵の明星が瞬いていた。
* * *
嵐山から約1時間で新大阪に到着。
ハラペコだったため駅ビルで夕食をとった。
とりあえず大阪という事でディナーは”お好み焼”を食した。
なによりも生ビールが最高に旨かった。
食事を終え新大阪から京都方面に一つ駅を戻った東淀川駅前の
シティホテルにチェックイン。
部屋に入りシャワーを浴びてベットに入ると、いつの間にか
深い眠りについていた。
* * *
*11月24日(月)*
朝7時に起きた。
カーテンごしに光が漏れていた。
カーテンを引くと眩しい朝日が部屋中に飛び込んでくる。
昨夜の天気予報では雨の予報だったが、もしやハズレか?
眠い目をこすりながら部屋を出た。
朝食はホテル一階のファミマで軽く済ませた。
東淀川から8時2分の東海道に乗り京都へ。
京都からJR奈良線に乗り換え東福寺で下車。
東福寺までは駅から徒歩15分ほどかかる。
東福寺は清水寺の次に行ってみたかった紅葉スポットである。
さすがに紅葉最盛期の京都はすばらしい。
撮影ポイントでは必ず渋滞が起き、おしくらまんじゅう状態である。
天通橋を望む風景は深紅に染まっていた。
天通橋は有料である。
入口でお姉さんがチケットに判子をついてくれる。
トンカチのような判子が滑稽(こっけい)である。
境内のあらゆるところに紅葉があり、シャッターを切る回数が増える。
赤、黄、緑のコントラストが美しい。
* * *
京都へ戻ると小雨が降ってきた。
地下鉄の一日フリー乗車券を購入し町中を散策した。
烏丸御池駅で下車し昼食。
観光文化会館で湯豆腐や生麸田楽、湯葉などでお腹を満たした。
傘をさし徒歩で四条まで行き町屋を見学。
奥には中庭があり贅沢なつくり。
しかし決して豪華さはなく、なんとなく心が落ち着く。
夏はおそらく中庭から玄関にかけて風が通り、涼しげであろう。
酷暑の夏を克服する先人の知恵だろうか・・
*
四条から地下鉄で蹴上まで行き南禅寺を拝観した。
雨が降っていたが観光客は絶えることはなかった。
自慢のトイカメラで作品作りに励む後輩。
蹴上から三条京阪まで戻り、そこから徒歩で京都駅方面に行き、夕刻の祇園を歩いた。
人通りが少なく以外に寂しかったが途中で舞子さんとすれ違った。
急いでいたのか足早に行ってしまった。
帰りの新幹線までまだ時間があったので、そのまま歩いて清水寺まで行った。
参道の坂道は夜店で賑わっていた。
清水寺に着くと結構イイ時間になってしまったので、境内へは入らず、外からライトアップされた社寺を拝観?した。
100円シャトルバスで京阪五条駅まで戻り地下鉄を経由して京都駅に到着。
土産に漬け物を買った。
8時48分発の東京行き新幹線に飛び乗った。
思い出を語るヒマもなく、三人は深い眠りに落ちた。
* * *
小田原で後輩と別れ東海道線で藤沢に向かった。
家に着いたのは0時前だった。
この次に京都へ訪れる時はもう少し余裕をもって、三千院あたりまで
足を伸ばしたい。
但し気が向いたらの話である。
* おわり *
10月の初めに紅葉狩りツアー等をあたってみたが条件が合わず取れなかった。
希望日は紅葉真っ盛りの11月の後半三連休。
京都のホテル、旅館などを探しまくったが空きはゼロだった。
のっけから思いの他苦戦した。
日帰りも考えたが夜のライトアップもあるので、泊りで行く事にした。
妻は保津川の船下りがしたいとのことで半日はつぶれるし・・。
まずは宿泊場所を確保せねば。
だが22日の土曜日は大阪駅周辺まで宿が埋まっていた。
しかたがなく一日ずらして23日に新大阪周辺に泊る事になった。
但し部屋はシングルしか空いてなかったので、3人別々の部屋になってしまった。
最盛期だからしかたがないか・・。
* * *
*11月23日(日)*
早朝、大きめのリュックに荷物をまとめ自宅を出発。
今までは旅といえばデジ一眼を持って行くところだが、最近体力も落ち気味で、荷物もコンパクトにしたかったため、先日ボーナス前借で中古購入したリコーのGX200を持って行く事にした。
* * *
新横浜で職場の後輩と待ち合わせ8:09発の「のぞみ」で出発。
10時過ぎに京都に着いた。
今日の目的は保津川の川下り。
京都から山陰本線に乗り換え亀岡へ。
山陰本線のホームはインターナショナルな観光客でごった返していた。
京都から亀岡までは約30分で乗り継ぎはない。
もちろん座れなかったが毎日通勤電車で片道35分立ちっぱなしのため、苦ではなかった。
亀岡に到着し、徒歩5分くらいで乗船場に着くと、これまたインターナショナルな観光客がごったがえしていた。
なんと、すでにチケットは完売。
とりあえずキャンセル待ちを申し込み駅周辺を散策した。
1時間後に乗船可否がわかるとのことで乗船場に戻ると、運良く乗船できることになった。
ただしそれからまた1時間半待ちだった。
とりあえずメシだ。
保津川うどん定食 850円
うどんはコシがあり汁は関西風白だし(あたりまえか)
揚げは適度に甘辛く炊いてある
* * *
午後2時くらいに乗船。
船頭さんの語りに耳を傾けつつ旬の紅葉を満喫。
途中で売店ならぬ売船が登場した。
風情につられイカ焼きを購入。
船上にキッチンがあり、その場で焼いてくれる。
夕刻に近づき、ちょうど体が冷えてきた頃だったので、アツアツのそれは、とても美味しく感じた。
約二時間で嵐山に到着。
その後これまたごった返した渡月橋をとりあえず渡り対岸のトイレで用を足し、ちょっとだけ観光して、また渡月橋を渡り戻った。
時刻は四時半。
その後、清水寺の紅葉を見ようと思ったが、京都市内に戻るのも面倒だったので、五時から境内のライトアップがある大覚寺へ行ってみることに。
確か渡月橋から徒歩20分くらいだったと思う。
外観からは紅葉がさほど見えなかったので、あまり期待していなかった。
順路の前半は本当に寺の建物の中のライトアップのみで「やっぱり失敗したかな?」と思いながら歩き回った。
順路の後半は庭園に続いていた。
庭園に入ると予想は見事に裏切られた。
夜の庭園は秋色に輝き水面に逆景を映し出していた。
「ビューチフル!」
京都の紅葉は一味違う。
船下り以降 言葉少なかった3人は感動に声を荒げた。
大覚寺を後にし駅へ向かう途中で口々に「最高だったね~」「着てよかった」
などニコニコ顔で帰りの電車に乗った。
藍色の西空に宵の明星が瞬いていた。
* * *
嵐山から約1時間で新大阪に到着。
ハラペコだったため駅ビルで夕食をとった。
とりあえず大阪という事でディナーは”お好み焼”を食した。
なによりも生ビールが最高に旨かった。
食事を終え新大阪から京都方面に一つ駅を戻った東淀川駅前の
シティホテルにチェックイン。
部屋に入りシャワーを浴びてベットに入ると、いつの間にか
深い眠りについていた。
* * *
*11月24日(月)*
朝7時に起きた。
カーテンごしに光が漏れていた。
カーテンを引くと眩しい朝日が部屋中に飛び込んでくる。
昨夜の天気予報では雨の予報だったが、もしやハズレか?
眠い目をこすりながら部屋を出た。
朝食はホテル一階のファミマで軽く済ませた。
東淀川から8時2分の東海道に乗り京都へ。
京都からJR奈良線に乗り換え東福寺で下車。
東福寺までは駅から徒歩15分ほどかかる。
東福寺は清水寺の次に行ってみたかった紅葉スポットである。
さすがに紅葉最盛期の京都はすばらしい。
撮影ポイントでは必ず渋滞が起き、おしくらまんじゅう状態である。
天通橋を望む風景は深紅に染まっていた。
天通橋は有料である。
入口でお姉さんがチケットに判子をついてくれる。
トンカチのような判子が滑稽(こっけい)である。
境内のあらゆるところに紅葉があり、シャッターを切る回数が増える。
赤、黄、緑のコントラストが美しい。
* * *
京都へ戻ると小雨が降ってきた。
地下鉄の一日フリー乗車券を購入し町中を散策した。
烏丸御池駅で下車し昼食。
観光文化会館で湯豆腐や生麸田楽、湯葉などでお腹を満たした。
傘をさし徒歩で四条まで行き町屋を見学。
奥には中庭があり贅沢なつくり。
しかし決して豪華さはなく、なんとなく心が落ち着く。
夏はおそらく中庭から玄関にかけて風が通り、涼しげであろう。
酷暑の夏を克服する先人の知恵だろうか・・
*
四条から地下鉄で蹴上まで行き南禅寺を拝観した。
雨が降っていたが観光客は絶えることはなかった。
自慢のトイカメラで作品作りに励む後輩。
蹴上から三条京阪まで戻り、そこから徒歩で京都駅方面に行き、夕刻の祇園を歩いた。
人通りが少なく以外に寂しかったが途中で舞子さんとすれ違った。
急いでいたのか足早に行ってしまった。
帰りの新幹線までまだ時間があったので、そのまま歩いて清水寺まで行った。
参道の坂道は夜店で賑わっていた。
清水寺に着くと結構イイ時間になってしまったので、境内へは入らず、外からライトアップされた社寺を拝観?した。
100円シャトルバスで京阪五条駅まで戻り地下鉄を経由して京都駅に到着。
土産に漬け物を買った。
8時48分発の東京行き新幹線に飛び乗った。
思い出を語るヒマもなく、三人は深い眠りに落ちた。
* * *
小田原で後輩と別れ東海道線で藤沢に向かった。
家に着いたのは0時前だった。
この次に京都へ訪れる時はもう少し余裕をもって、三千院あたりまで
足を伸ばしたい。
但し気が向いたらの話である。
* おわり *
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