写真はリハーサル風景です(^^)
ライブの前にはこうして演奏はもとより、構成、お客様が喜ぶような
仕掛けを考えたり、打ち合わせをします。
ジャズライブでは結構当日ライブ数時間前、短いときは三十分前に入って
譜面を配ってちゃちゃっと打ち合わせだけして、演奏、なんてこともあります。
まあ、セッションやライブなどでスキルを積んでるミュージシャンは
それで出来ちゃったりするんですが…
でも
その先の、もっと深いところを考えながら
演奏全体をまとめて一つのエンターテイメントとして
造ってみたい!と思うようになりました。
歌い手が、意味をわかって歌っていても
伝えなければ伝わらないんです、やっぱり。
有名な曲でも、英語の解釈は様々。
作曲、作詞した人の伝えたいことって何かな?から始まったのです。
もちろん、楽器を演奏する人だって、どんな曲なのか、背景やストーリーを知っているほうがより伝わる演奏がたできるのではないでしょうか。
プロの有名なドラマーさんのなかには
歌の歌詞を忘れたから、この曲は演奏できない、なんて話も聞いたことがあります。
楽器だって歌うんです。
クラッシックの演奏家は曲のアナリーゼをキチンとやってるし、それはジャズも同じです。
ジャズの歌、楽曲の解説などをしている本を
図書館で読みあさりました。
読めば読むほどおもしろくて、時間を忘れるほどでした。
ジャズの歌のもつ、世界観の美しさ。
まるで映画をみるようです。
この景色を歌いながら心に描いているのですが
どうせなら、聴く人にも同じ景色を感じて聴いていただきたい!
そう思って始めた歌語りでした。
今年に入って、Villageさんで弾き語りをするようになってからは
どうせ一人で演奏も歌もやるのだから、好きなようにやろう
と、歌語りをしながらお客様とお話しながら演奏したら
大変喜ばれたという経験をしまして、
やっぱりこの形は好きな人多いんだなあ、と確信したのでした。
だって、聴いている人だってどんな世界かわかったら
何倍も楽しいし、世界も広がるし。
演奏とリアルタイムで意味がわかればもっと楽しい!
そこで、MCを昔仕事でやっていた私は
そのスキルを使ってライブに活かせないかと思ってはじめたのが「歌語り」なのです。
時に第三者的な立場から語り
時に歌の登場人物になったように話したり。
そのまま楽曲の世界へみんな一緒に入って行って・・・
そうすると、「場」の空気が一転します。
水を打ったような静けさのなか
躍動するビートが心を揺さぶり始めます。
美しいサウンドが皆を包み、歌が始まると同じ世界を共有しつつ
人それぞれが思い思いに世界を共有していくのがわかります。
私も歌うことに集中していき、さらに深みへ落ちていく・・・
バンドも歌い手もお客様も一体となって、曲の世界へ。
それが「Story Of Songs」なのです。