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めったに行かない旅行だけど・・・たまに行った旅行記などなど

ツェルマット一人旅(3)行程2日目 羽田~ドバイ~チューリヒ~ツェルマット

2014-11-06 19:20:40 | 旅行
2014年9月26日(金)
さて予定通り搭乗です。
EK313便で、まずはドバイまで約11時間の旅です。機種はBoeing 777-200LR。ビジネスクラスのシートは2-3-2の横7列の配置です。
シェルというカバーで覆われたライフラットシートというもので、最近の長距離路線のビジネスクラスシートの中では、もしかしたら「一昔前」の部類に入るかもしれませんが、もう大満足。


180度まで水平にはなりませんが、CAさんがマットレスも用意してくれて、私にとっては完璧ベッド状態になります。
飛行機の「窓」約3つ分が自分の座席なのです。これなら確かに「エコノミー症候群」は関係なさそう。
離陸前のウエルカムドリンクのサービスから始まり、機内食も、ファーストクラスのようにフルコースまではいかないものの、前菜・メイン・デザートって感じで、飛行機のなかでこんなに贅沢していいのかって感じです。
アルコールがまったく飲めないわたくし。お酒の飲める方は高級なシャンパンやワインも飲み放題な訳ですから、もっと楽しみが広がります。
隣席が他人の場合は、「仕切り版」もあるのでプライベート感も確保されているように思いました。

この仕切り版の上げ下げや、窓のブラインドの開閉、リクライニングの調整などはこのような画面をタッチするなど手元での操作が可能です。

日本語吹き替えの映画も多数あったし、興味ないけどゲームも出来るようで、機内での過ごし方はいろいろ多彩です。
出発が深夜なので、食事もほどほどにすぐに就寝、という方がほとんどのようでしたが、
「枕が変わると寝れない」タイプの私、なれないビジネスクラスに興奮もしていたのでしょうか。ちょっとウトウトしただけでした。
でも11時間の旅がそれほど苦にならないのです。恐るべき「ビジネスクラス!」
着陸間際には

おわかりいただけますでしょうか?中央にうっすら見えるのはおそらく、世界一の高さを誇るブルジュハリファ(828m)だと思います。

約11時間の飛行を終え、現地の時間で朝6時頃予定通りドバイ国際空港ターミナル3に到着です。


ドバイへ到着した旅客は、そのままドバイへ入国する人よりも、今回の私のように、アジア・オセアニア地区等からドバイへ飛び、そこからヨーロッパやアフリカなどへの、乗り換えで利用する「ハブ空港」としての役割が高い空港のようです。
飛行機を降りたら、乗り換えの表示に従い進みます。途中手荷物検査があり、そこは長蛇の列ですが、ファーストとビジネスの旅客はPriority(優先)の札を事前に渡されているので、待ち時間はありません。

ドバイの空港はとてつもなくデカイみたいです。
ターミナルは1~3まであり、ターミナル3はエミレーツ専用です。
何番ゲートまで歩いて20分とかいう表示もあるし、今回の便の場合は地下鉄みたいなシャトルでゲートの移動をしました。
もしかしたら、ターミナル1に到着し、ターミナル3にシャトルで移動したのでしょうか?
それともターミナル3だけでシャトル移動があるのか?
すみません、ドバイ空港の全貌は最後までわかりませんでした。とにかく日本の空港の感覚とはスケールが全く違うことは確かです。

少し免税店など覗きましたが興味無いので、エミレーツラウンジへ行ってみます。

ドバイ国際空港ターミナル3は想像を超えていました。
ビルの2階が免税店や一般客の搭乗待合ロビーなど、
ビルの3階のほぼすべてが、エミレーツファーストクラスラウンジ
ビルの4階のほぼすべてが、エミレーツビジネスクラスラウンジとなっています。

つまり4階のフロアーにいる人はすべてこれからビジネスクラスに搭乗する旅客で、立派なソファやビジネスセンターはもちろん、シャワー室や仮眠スペースなどもあります。

あまりにも広すぎるラウンジなので、このような食事や飲み物が自由にとれるコーナーが、数ヶ所あるのです。


このフロアーにいる人はラウンジへ入るときに搭乗券を見せてチェックを受けているので、もちろん食べ物や飲み物にお金など払う必要は無いのですが・・・
やっぱり「超平民」にはちょっと不思議な空間です。
これがビジネスクラスのラウンジだったら、ファーストクラスのラウンジはいったいどうなっているのだろうか?


わずか20分の間にエミレーツの国際線だけでこれだけの便が出発です。到着便とか他社の便とか、近距離路線の便とか合わせたら・・・
この空港、やはり日本の感覚とは大きく違うようです。

EK87便の搭乗時間も近くなってきましたので、A16の搭乗口へ向かいます。


チューリヒまでのEK87便の飛行予定時間は約6時間40分。機種はAirbus A380-800。世界初の総2階建て超大型旅客機です。
747にも2階席はありましたが、この巨大旅客機はオール2階建てなのです。
1階すべてがエコノミークラス。2階がファーストクラスとビジネスクラスとなっています。


ここで初めてターミナルビルのラウンジが3階がファーストクラス。4階がビジネスクラスの理由がわかったような気がしました。
普通だったら3階にビジネスクラスラウンジ。4階にファーストクラスラウンジ。にすると思うんです。
あくまで私の予想ですが、写真を見ておわかりの通り、A380に搭乗するためのボーディングブリッジはエコノミークラスは1階に。ファーストとビジネスはボーディングブリッジを直接2階につけます。
つまりファーストクラスへの搭乗はファーストクラスラウンジにある専用搭乗口から、縦の移動がなく直接2階席への搭乗が可能なのです。
ビジネスクラスラウンジにも専用搭乗口があります。上の写真は、ビジネスクラス専用搭乗口のA16です。ボーディングブリッジまでは専用エレベーターで4階から3階まで1つ降りますが、2階席へ直接搭乗することが可能なのです。このあたりエコノミーとの差別感がたまりません。

エミレーツ航空Airbus A380-800ビジネスクラスのシートは1-2-1の横4列というか、窓側に1.5-中央に1.5と1.5-窓側に1.5の横6列というか、すごく機能的に作られており、例えば窓側に座ったとしても、隣の人をまったく気にすることなくトイレなどへいけるように、ずらして座席配置をしてあるのです。


777のビジネスクラスでも充分なのに、ここまで贅沢していいのでしょうか。
座席の横には画面操作のコントローラーがあったり、すでにいくつかの飲み物が常備されていたり。


リクライニングを倒せば

完全なベッドになります。もう個室感バリバリです。

興奮のなか離陸し


朝発のフライトなので、まずは朝食です。(まだメインのきていない状態です)


2階席の後方にはファーストクラスとビジネスクラスの旅客のみが利用できるバーカウンターがあり、いつでも飲み物やオードブルがあります。

やはりお酒が飲めたら、ここは天国です。

映画みたり、昼食食べたり、ウトウトしたりしていると、もう到着です。
国際線の飛行機で「もう少し乗っていてもいいかな」って思ったのは、生まれて初めての経験です。
やはりやはり恐るべき「ビジネスクラス!」

いよいよスイスチューリヒに到着でございます。
ほぼ予定通り現地時間の13時過ぎには到着しました。飛行機降りるのも、ファーストクラスとビジネスクラスが優先されます。
まずは入国審査に向かいます。いままでヨーロッパの入国審査は「超簡単」のイメージでしたが、今回はちょっと違いました。
前の人はすぐに終わり、私の番ですが、結構優しそうな女性管理官でしたが、
「ドバイからの便で来たの?」
「はい」
「入国の目的は?」
「観光です」
「いつまでスイスにいるの?」
「9月30日に出国します」
「スイスのあとはどこへ行くの?」
「ドバイを経由して日本へ戻ります」
「帰りの航空券をみせなさい」
「はい」
って感じで、ヨーロッパの入国審査としてはちょっと時間かかりました。
やはり、一人旅の「オヤジジャポネ」は少し怪しいのか?しかも直接日本からではなく、ドバイから飛んできた訳だから、余計怪しかったのかな。
無事に入国し、
羽田で預けた荷物をうけとり、

ビジネスクラスの荷物はPriorityなのでファーストの次に出てきます。
税関は素通りして、いよいよスイスに入国完了です。この時点で14時少し前。
これよりツェルマットへ向かいます。
空港ターミナル前のビルの地下に「チューリヒ空港駅」というのがあり、そこから特急に乗り、途中フィスプ(Visp)という駅で一度乗り換えてツェルマットへ向かいます。
チューリヒ空港からフィスプまで2時間20分位。フィスプからツェルマットまで1時間位。
乗り換え時間も含めると、約3時間30分の鉄道の旅になります。

これより14:40発のBrig行き特急に乗車します。

スイスの鉄道は乗車するまでに改札はありませんので、直接4番ホームまでいきます。

今回は贅沢旅行なので1等に乗車です。乗車位置の目安は、ホームにある「A」「B」「C」「D」の表示と電光掲示板をみて参考にします。
つまり電光掲示板に出ている列車編成の自分の乗る等級の位置とホームの表示を合わせて乗車位置の参考にします。
今回の私の場合1等席に乗車なので、ホームの「セクターB」で待てば良いということです。

スイスの鉄道は、日本と同様に「ダイヤに正確」とのことで、この日も時間通りで入線してきました。

列車はオール2階建てです。

「新幹線」とも違うし、「ロマンスカー」とも違う。以前日本でたくさん走っていた「L特急」という表現が近いかもしれません。

1等席は、2-1の配列で、ちょっとしたロビースペースもあります。



スイスの特急は指定席の予約も出来るらしいのですが、あまり指定席の予約をする習慣はないらしいです。
座席上にこのようにカードを入れるスペースがあり、

そこにカードが入っていたら、その席は指定されているので、指定を持っていない人はそこには座れないということになります。


チューリヒ空港駅を発車後はチューリヒ中央駅に停車します。そこからベルンまでは乗車率4割程度になりましたが、あとは基本ガラガラ状態でした。
スイスの首都は、ジュネーブでもチューリヒでもなく、ここベルンでしたね。


チューリヒからベルンまでは、結構「街」のなかを進む感じですが、ベルンを出てしばらくすると、こんな景色も広がります。




フィスプには17:02に到着、17:10発のツェルマット行きに乗り換えます。

乗り換え時間は8分ですが、小さな駅なのでホームの移動も簡単です。

ツェルマットまでの1等車の車内もガラガラでした


ここからは川沿いにどんどん登っていく感じ、


いよいよ今回の旅の目的地ツェルマットが近づいてきました。
近くにある山の関係で、ツェルマットの街は、どこからでもマッターホルンが見えるとは限りません。
フィスプからツェルマットまで、進行方向右側に座ればツェルマット到着直前に、ほんの一瞬だけマッターホルンが見えるとの情報を得ていたので、
その時を今か今かと待っておりました。

見えました!確かにほんの一瞬だけだけど待ちに待ったマッターホルンが。
(わかりますか?小さいけど、中央に尖った山が)

18:13ツェルマットに無事到着です。

ホームの壁にはこんな日本語表示も


ツェルマット駅から5分くらい歩いて、ホテルにチェックインです。
(ホテルの詳細は、次の記事でお伝えします)

ここまでいったい何時間かかったんだろう?

日本のグリニッジ標準時(GMT=Greenwich Mean Time)は、イギリスより+9
ドバイのGMTは+4
スイスのGMTは+1なので、日本とスイスの時差は8時間ですが、この時期はまだサマータイム実施期間中なので、日本との時差は7時間になります。
このときのスイスは、9月26日の18:30頃ですから、日本時間では9月27日の午前01:30ということになります。
家を出てからここまで、約30時間かかったのです。
やはり遠いぞスイス!しかもドバイを経由したから余計に時間かかったしね。
でも、ビジネスクラスのゆったりシートだったからなのか?
興奮しているからなのか?
ドバイを経由した関係で時差も「わけわからなくなった」からなのか?
不思議なくらいに、疲れも眠気もあまり感じてなかったのです。

とはいえ「とてつもなく長い一日」でしたので、今夜は早めに就寝です。

天気予報によると、明日から数日間、天気は心配なさそう。

マッターホルンくん。どうか明日からも恥ずかしがらずに、オレにその勇姿を存分に見せてくれ。
とお願いして、眠りについたのでした。