Part1と2は人間関係の悩みでした。
もう一つ、私には入社以来の悩みがありました。
それは「仕事にやりがいがないこと。」
面接でも内定式でも、これからは女性にどんどん活躍してもらいたいから男性同様の仕事をバリバリしてもらうと言われ、バリバリ働きたかった私は期待して入社しました。
でも入ってみれば、女子は若さがいちばん、笑ってればいい会社の添え物でしかありませんでした。
続けて読んでくださってる方がいれば当然こう思うでしょう。こいつもさっさと辞めればよかったのにと。
実際女子の(特に大卒女子)離職率は高く、しかも私が仲良くしている数少ない人たちほどすぐに辞めていきました。
私からみると仕事ができて性格がいい人ほど辞めていくので、誰にとってもやりがいは感じられなかったようです。
バリバリ働きたかった人は転職したり留学したり、それ以外のほとんどは寿退社です。会社の偉い方達もなんだかんだ言いながら、女子はさっさと辞めて若い子と入れ替えたいと思っているようでした。
私も入社早々辞めたいと思いましたが親のコネで入社した手前、2,、3年は我慢しないといけないとも勝手に思っていました。
でも浪費を続け、借金が膨れ上がるとともにますます辞められなくなっていきました。
お給料は毎年確実に昇給していったし、ボーナスも他の会社に比べるとかなりもらっていました。
私の中では、ボーナス1回ぶんあればいつでも借金は返せると思い込んでいたのですが、その1回の我慢ができないままでした。
一応転職したくていろいろと求人をみていましたが、同じくらいの給料をもらえる仕事なんてありませんでした。かと言って、高給が望める公務員試験や難関資格にチャレンジするほどの気力もなく、ただだらだらと借金を増やすだけの20代を過ごしていたと思います。
その時々で付き合っている人はいたけれど、結婚したいと思えるほどではなく(それよりも借金が気になっていました)、どちらかと言えば結婚よりはもっとやりがいのある仕事をしてみたい!と思っていました。
そして借金の使い道は自己啓発にも進出しました。いろんな通信講座に手を出したり、ビジネス本を読み漁ったりビジネスセミナーに参加したり、結果、少しでもこの会社でやりがいをみつけようと上司に業務改善や企画を提案するようになってしまいました。
でも旧態依然とした会社では、どんなに働きかけても私の話を聞き入れてくれる上司はいませんでした。私は「提案」のつもりでも、上司からすれば「会社のやり方に文句を言う鼻持ちならない平社員」でした。
ただ、この時勉強したことは、転職後の職場ではとても役に立ちました。提案したもすぐに受け入れてもらえたりと、もっと早くに転職していればよかったと何度も思いました。
結局借金で首が回らない状態になって、任意整理をしてやっと退職をしました。35歳になっていました。
実は、辞める時に5つ年上の先輩に相談したところ、「あと5年すれば今の上層部が一層されて僕らの時代が来る。そうなるとすだちちゃんは間違いなく活躍できるから、あと5年我慢してみない?」と言っていただきました。
できる人だったので、変なプライドもコンプレックスもなく、普通に接してくれていた数少ない先輩でした。とってもうれしかったけど、5年も待ってたら40歳になってしまいます。その時は、40歳の自分なんてもうおばあさんじゃないか!と思えたのでそんなに待てません!と笑って済ませた記憶があります。
このまま黒歴史から抜け出して、まっとうに生きて行こうとしていたら、またブラック企業に入社してしまい再び借金地獄に陥ってまた抜け出して・・・と、全然学べていない人生です。