しがない公務員の大阪通信

大阪在住、在職の公務員が大阪の過去、今、そして未来を考えます。

君が代起立条例可決

2011-06-03 | 今日の大阪
全国初の「君が代起立条例」可決…大阪府議会(読売新聞) - goo ニュース

ついに可決されました。
 
橋下知事は、
あくまでも「公務員の職務として起立して国歌斉唱をしなさいという命令」と位置づけています。
 
この件に関して、
橋下知事の思いは正直わかります。
 
反対して立たない教員はいけないと思います。
 
ただ、
問題は「公務員の職務命令」という点です。
 
「民意を得ずに職務についている公務員は、
民意を得て職務についている首長、議会の命令は絶対で、
命令に従わない職員は公務員を辞めるべし。」といった論調を示しているところが、
この条例の趣旨とは別に議論すべきところかもしれません。
 
あたかも公務員は市民感覚がずれている、
首長や議会は市民感覚が優れている、
そう言いたげです。
 
以前も言いましたが、
公務員が0から提案ずることは皆無に近いです。
 
現在の行政方針は、
良くも悪くも首長や議会が発案であるということです。
(教育部門だけは少し違うこともありますが...。)
 
その発案に対して行政方針を立てるのが公務員ですが、
その行政方針に対して市民から意見を受けるのも公務員です。
 
そうすると、
その意見を集約し、
首長や議会に提示する公務員に対して、
「民意の命令に反することを言うな}ということにはならないはず。
 
しかしながら、
橋下知事の言い振りはそういったことも否定されかねないと思ってしまいます。
 
さて、
今後この条例についての運用をどのように述べるのか、
まさか府民に対して、
「国歌斉唱時に座っている教員のいる学校があったら大阪府に通告してください」
なんてことを言い出さないか、
さらには子どもたちに対して、
「すわっているせんせいがいたらはしもとのおじちゃんにおしえて」
なんて言い出しそうな勢いです。
 
それだけはやめてもらいたいと思います。

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