電脳東京雑記(仮)

大煩悩人の世迷言

ぶらり足利

2011-10-27 21:11:44 | 旅・仕事
昨日は太田でお仕事でしたが、少し早く終わりましたので、足利氏所縁のお寺等を、ぶらりと歩いてみました。



今回は、足利市駅内の観光案内所で、足利氏所縁のお寺情報を聞きました。また、レンタル自転車(3時間で500円から)を借りて、渡良瀬川を渡りました。



先ず、最初に訪れたのは吉祥寺で、足利家5代目当主、頼氏(尊氏は8代目当主ですので、5代前の当主)が開基(寺院の創始にあたって必要な経済的支持を与えた者、ないし世俗在家の実力者(大檀那))だそうです。



また、このお寺は紫陽花(アジサイ)寺としても有名で、見頃の時期でしたら、とてもきれいだったでしょうね。



このお寺には、水琴窟(すいきんくつ)と呼ばれるものがあり、白い玉石の所に数回水をかけて竹筒に耳を傾けると、不思議な音色が聴こえて来ます。



この吉祥寺は弁天像などもあり、それ程大規模なお寺ではなかったのですが、興味深いですね。



(このお寺を拝観中、カマキリを見つけましたので、何枚か撮ってみました)



次に、足利家3代目当主、義氏によって建立されたという法楽寺を目指しましたが、道に迷い徳正寺へ。ここは足利家とは直接の所縁はありませんが、奈良時代の高僧行基上人によって開かれたそうです。



このお寺は、足利では虚空蔵様と呼ばれ親しまれ、毎年1月13日には『まゆ玉市』が開かれているそうです。
(昔は養蚕が盛んなこの地で「蚕や繭が育つように」という行事でしたが、近年では「織物・家業が繁盛しますように」と商売繁盛を願い、参道では「まゆ玉」が売られ、大勢の人で賑わうそうです)



法玄寺は、源性足利氏ゆかりの古刹で鎌倉時代に創建され、相田みつを先生(足利が生んだ著名な書家)・栗田英男先生(陶芸展示で名高い足利栗田美術館の創設者)の菩提寺だそうです。



このお寺は足利家2代目当主義兼の妻:北条時子の菩提の為、建立されたちいわれています。



また、このお寺には鎌倉時代に造られたといわれています、時子の五輪塔(墓塔や供養塔)も現存しております。



縁結びの神社で、足利市民に愛されております、織姫神社に向かう途中の駐車場にありました、八雲神社にも少し寄ってみました。



この八雲神社の裏には足利公園があり、古墳群もあるそうです。



また、神社や近世に建てられたもの(?)もあり、中々歴史もあるそうです。
(次回、来られた時には、ゆっくりと散策してみたいものです)



織姫神社は、もともと、機織りの神様を祀ったもので、縁結びや商売繁盛、家族の健康等を祈念する神社となりました。



織姫神社の社殿に向かう途中、地元で有名な(?)蕎麦屋もありました。蕎麦好きな私としましては、一度は食べてみたいものです(汗)。



現在の社殿は明治時代に消失し、昭和の初期に再建されたものだそうです。



また、現在では、何故か、萌えキャラとのコラボもあるそうですが、、、。果たして、私にはご利益があるのでしょうか??



えんむすび坂では、二人仲良く寄り添った像もありました。



今回の散策の最後は、足利氏宅跡に建立されました、鑁阿寺(ばんなじ)を拝観しました。
(この足利尊氏像は昭和期に造られたものだそうです)



このお寺も2代目当主義兼(戒名:鑁阿)が理真を招聘し、自宅である居館に大日如来を奉納した持仏堂、堀内御堂を建立したのが始まりだそうです。





また、現在も四方を土塁と堀に囲まれ、四方の門もあり、鎌倉時代前後の武士の館の面影が残されています。





この鑁阿寺には、本堂や経堂の他、御霊屋や多宝塔等、国・栃木県の文化財に指定された建物がたくさんあります。





今回は、比較的駆け足で、足利の歴史を散策しましたが、今度は時間があるときに、ゆっくりと歩いてみたいものです。
(今度は、法楽寺や古墳等も見てみたいものです)
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2 コメント

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足利市 (mugi)
2011-10-31 22:48:55
こんばんは、Marsさん。

 今回の足利市観光記事を、とても興味深く拝読させて頂きました。私は足利市に未だに行ったことがありませんが、本当に見どころ満載ですね。海外旅行も結構ですが、国内でもまだまだ見るところが沢山あると感じさせられました。このような歴史紀行は有難いです。

 鑁阿寺にある足利尊氏像は、昭和期に造られたものだったのですか?戦前は皇国史観で尊氏は天皇に楯突いた大悪人とされていましたが、制作は戦後?正装姿だし、歴史教科書に載っている、兜も被らない野武士のような肖像画とはかなり違いますね。最後の画像は多宝塔ですよね?これも文化財指定でしょうか。紅葉の季節ならば、多宝塔の印象もまた変わるでしょう。

 それにしても、今時の社殿には萌えキャラの旗が飾られているのは何とも…宗教施設が商売上手なのは、中世から変わりないのかもしれませんね。

 鎌倉時代に建てられたお寺といい、歴史を感じさせられます。貴方の記事を見て、足利市に行きたくなりました。
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RE:足利市 (Mars)
2011-11-01 21:39:51
こんばんは、mugiさん。

コメントありがとうございます。

正確に言えば、鑁阿寺の前(外)にある足利尊氏像ですが、仰るとおり、戦後に造られたそうです。また、戦前の皇国史観で、足利市(栃木県)と太田市(群馬)の市民は仲が悪かったそうですが(太田市は新田義貞の所領です。また、徳川家康は新田家の子孫を名乗っていますが)。最後の画像ですが、仰るとおり多宝塔で、栃木県指定の有形文化財に指定されております。

寺社巡りといば、やや歳の行った方の者というイメージもあり、私のブログでは、不人気記事ではあります。しかし、色々と歩いてみると面白いですね。

ま、何はともあれ、萌えキャラ神社のご利益をお祈りするだけですが(汗)。
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