今年度から、島根県立農林大学校の研修部門として新たに開講することになった”森林のプランナー研修”が
6月19日開講しました。
県内の林業事業体から10社・10名の参加者を得て、これから10日間の研修がスタートしました。
申し込みは10社・18名の参加希望がありましたが、中期以降の現地での研修の都合により、1社1名ずつの参加とさせていただきました。
研修初日には、元森林総合研究所 森林環境部長の藤森隆郎氏を迎えて、「森づくりりのビジョンと目標林型」
と題して、講演会を聴講しました。
翌日は、昨年度に利用間伐を実施した施業団地を視察し、森づくりの考え方・間伐方法等について検討しました。
(現地の概況説明・左端がプランナー・右から3名は利用間伐実施者)
現地で間伐の考え方等を解説される藤森氏
講演や現地での話の中で、樹冠長率を50%程度を目安に管理するとともに、将来的に残す木(形質が良く・樹幹が発達している)
を決め、将来残す木の生長を阻害している木を間伐する「将来木施業」の考え方等について解説いただきました。
島根県内の人工林の中には、間伐が遅れ、樹冠長率が20%に満たない人工林もあります。
今後樹冠長率が低い林分を増やさないため、切り捨て間伐の徹底と、利用間伐のさらなる促進が重要であると感じました。