樹木紹介・その5

2007年02月27日 | ミニ知識
 県有林にはいるとまず目に付く建物が県民の森研修館です。その右側にある森が県有林の唯一残されている樹齢100年のスギ林です。大切に後生へ引き継いでいきたいものですね。


 スギ(Cryptomeria japonica D.Don)は日本特産の常緑の針葉高木で、樹幹は直立し円錐形の樹幹となります。通常高さ30~40m、直径1.5~2mになるとなっています。                                 


 ご承知のとおり、屋久スギの縄文スギ、大王スギは樹齢3,000以上といわれこの比ではないようです。天然スギには屋久スギの他、秋田スギ高知県の魚梁瀬スギなどがありますが、スギの天然分布は本州全土、四国、九州まで分布しています。  


 島根県では隠岐の布施の天然林が知れられています。

 スギ科には世界に8属13種があるといわれていますが、日本のこのスギは1属1種ですよ。


 スギの由来は幹が直立していることによるとされています。す(直)き(木)からきたもののようです。また、すくすくと立つ木の意味とも云われています。古名はマキです。



  県民の森・研修館



  研修館横のスギ人工林



  明治40年植栽の看板



  100年生のスギ林分



 スギ林内から空を臨む


 スギは代表的な造林樹種で全国各地に造林されていますが、秋田、北山、天竜、吉野などが有名な造林地です。

 スギには多くの挿し木品種があり、また多くの園芸品種もあります。

 林業上のスギ品種は地域的に大別すると日本海側に面した地域に分布する型と太平洋側に分布する型とに分けて、前者をウラスギ、後者をオモテスギと呼んでいます。この違いは葉角が異なる点にあります。これは後日投稿することにしましょう。

 スギの用途は建築、家具、下駄、経木、楽器など用途が広く、葉は線香、抹香、樹皮はかつては屋根葺きに用いられてきました。

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