樹木紹介・その10

2007年03月27日 | ミニ知識
 今回はツルマサキを取り上げました。

ツルマサキ(Euonymus fortunei(Turez.)Hand.-Mazz.)ニシキギ科・ニシキギ属。分布は北海道から九州まで、及び朝鮮半島、中国の温帯から暖帯に分布。山地に生える常緑つる植物。茎は気根を出し他物によじ登り、長さ10m以上、径7cmくらいになる。


 若いときはテイカカズラとまぎらわしい。葉はマサキより細く、長さ4~8cmで革質。花は初夏、若枝の葉腋に集散花序を付ける。さく果は径6~9mm、橙色の仮種皮のある種子を出す。和名はつる性のマサキ。園芸品種は多い。となっています。

 写真は直径7cmに及ぶツルマサキ。






ツルマサキの全景  写真が悪くてごめんなさい。落葉広葉樹に取り付いています。





   ツルマサキの直径:7cm以上あります。






  ツルマサキの枝葉:若いときはテイカカズラに似るとあります。




写真がテイカカズラ。
テイカカズラの古名が「まさきのかずら」。
鴨長明の「方丈記」の中に、まさきのかずらを見ることが出来ます。9章 いま、日野山の奥に跡を隠して後 ー日野山の草庵生活の種々相ー 「・・・・・その所のさまを言はば、南に、懸桶あり。岩を立てて、水を溜めたり。林、軒近ければ、爪木を拾ふに乏しからず。名を戸山といふ。まさきのかずら跡を埋めり。谷しげけれど、西晴れたり。観念の便り、無きにしもあらず。・・・・」とあります。





   テイカカズラの繁茂状況




   テイカカズラの近景:ツルマサキの若いときに似るとか(写真が悪くてごめんなさい)


 テイカカズラの分布は本州、四国、九州及び朝鮮半島に分布となっていますが、温帯、暖帯等の記述は見あたりません。
 
 しかし、生育地は常緑樹林の林内または岩場となっています。う~ん、県有林にあるかな~?。県有林に自生しているかは定かではありません。確認できれば報告します。


 まさきのかずらの由来は定かではありませんが、マサキに枝葉が似ているところからか?。まさか、ツルマサキと区別するためのものではないでしょうよ。

 また、和名テイカカズラは藤原定家にちなむとなっています。ちなみに漢字名は定家葛。


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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-03-28 07:46:00
 冬山で、直径が20cm程度の常緑樹を発見し近寄ると、落葉樹に絡みついた常緑の葛でした。
 名前が分からなかったので、写真に撮って帰り、小さな図鑑で調べましたが分かりませんでした。
 後で大きな図鑑で調べようと思っていたのですが、仕事に追われてそのままにしていました。
 喉の棘が引っかかるように気になっていたのですが、この記事を見て、疑問解消!
ありがとうございました。
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