風民楽園 (フーミンランド)

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天国からの年賀状

2007年01月13日 | Weblog

お正月の3か日も過ぎた頃だったか

思いがけない年賀状を頂いた

達筆の墨字の横に、ボールペンで(主人の末筆になりますので送らせて頂きました)と書き添えられていた

去年12月8日に亡くなられた絵画教室の方で、家が近所なのでいつも車でご一緒していた方からだった。

亡くなられる当日も教室のある日で、風邪気味だった私は熱もなかったのに半分怠け心で電話をかけた

「・・さんからよ」という奥さんの声に 「はい・はぁーい」と軽やかな声が電話の向こうから聞こえた

私が風邪気味だと言うと、心配して「気をつけや」 「タクシーで行くから気にせんとな」 「はよなおしや」と労わって下さった方が、それから数時間後に亡くなった。

教室で、いつもより早く絵を描き上げて、筆を洗いに洗面所へ立たれて、心臓大動脈破裂で即死に近い状態で亡くなられたと言うことだった。

お年は83歳    

母をなくして、まだ2年ほどの私は、教室の行きかえりにご一緒させていただくのが楽しみだった

私が遅れたりしても、玄関の石の階段にちょこんと腰掛けて

待っていてくださった。

教室にいつも30分1時間と遅刻していた私が、待っていてくださるお陰で、遅れないようになったし、休まず熱心に絵を描かれる姿勢を見習うようにもなった。

その日は写生会の日だったが、お天気が悪く急遽朝に教室でと変更になったのだが、前日も電話で「写生会ご一緒しましょうねと」待ち合わせの電話をかけていた。

その時もお元気そうだったのに・・・・

夕方、突然の訃報にただ驚きと、最後の日にたいした風邪でもないのに休んでご一緒できなかった無念さと後悔で

悲しみよりもむなしさの方が強かった。

むなしさが、やがて哀しみに変わるとき、体中の力がうせて

しっかり風邪を引き込んでいた。

お葬式の日にお会いした時始めて涙が止まらなくなった・・・・

あの日からもう1ヶ月

最後の年賀状が私の元へ届けられた

今年もよろしく!の文字が哀しかった

本当にお世話になったのは私ですよ、ありがとう・・・さん。