イタリアのドラギ政権が崩壊し9月25日に総選挙となった。政党支持率首位の「イタリアの同胞(FDI)」中心の中道右派連合政権が発足し、党首のジョルジャ・メローニ(45)が首相になるのではないかとメディアが報じている。
FDIはドラギ大連立政権には加わらず野党の立場を貫き、燃料高騰や物価高に苦しむ庶民の怒りを受け止め、支持急拡大に成功したという。元来EU懐疑派だが政権入を意識してか最近は対EU批判を弱めているらしい。
またウクライナについては、メローニは地元メディアに対して「他の西側諸国とともに支援し続ける」と語ったという。
それはひと安心と思いたいが、中道右派連合を組むと言われてる「同盟」のサルビーニ党首や「フォルツァ・イタリア」のベルルスコーニ氏らはプーチンと近く、ウクライナへの武器供与に否定的ともも言われている。
メルケルとマクロンが牛耳ってきた“新ロ、親中のEU”が、このメローニやドイツのベアボックらによって変わればと、ちょっと期待してしまう。
ドイツやフランスと違ってイタリアの政局にはあまり関心がなかったが、どんな新政権が生まれるのか眼が離せない。