ウクライナ侵略が始まって1年が過ぎたとこの数日わがテレビ各局ともさまざまな特集をやっていたが、どこの局だったかは忘れたがウクライナの人々にとっては戦争はクリミアを侵略されてた2014年から続いているのだと強調していたのを見て、そのような観点で見なければと改めて思った。
食料やエネルギーなどさまざまな資源の不足・価格高騰、それらによるインフレ、或いは多額の支援供与などの形で、2014年の侵略に大きな関心を払わなかった代償をいま私たちははらっているのだろう。
ほとんど全ての番組で、この戦争はいつ終わるのでしょうといった他人ごとのような問いかけがなされるが酷というものだ。
国土を奪われ、国民を虐殺・拉致され、インフラを破壊され続けているウクライナが戦争を辞めることはできないだろう。いやもし今この状況で戦いを止めると言ったとしたら、世界は新たな暗黒と絶望の時代の始まりとなるのではないか。
プーチンというひとりの狂人が始めた戦争ではあるが、すでに20万人とも30万人とも自国民が戦士したというのに、たとえ大弾圧下にあるとはいえロシア国民はいつまで沈黙を続けるのだろう。
BBCの「ロシアで大勢が戦争を見て見ぬふりの1年、何が変わり何が変わっていないのか」によれば
「......ロシアにとどまる大多数にとって、表向きの生活はたいして変わっていない。大都市では特にそうだ。ザモスクヴォレチイェでは、店やカフェはまだほとんど開いている。会社や銀行も営業している。時代の先端を行っていたジャーナリストやITの専門家はもういないかもしれないが、その代わりをする人たちはいる......」
という。そしてこう問いかけている。
「ロシア人は、自分の名のもとにウクライナで行われている残虐な行為を本当に支持しているのか。それとも、自分が生き延びるために、何も起きていないふりをしているのか」
そしてこう結論している。
「大多数のロシア人が戦争を支持しないまでも、反対していないのは確かだという結果が、複数の世論調査で示されている」
この文章は私たちにも言えることに思えてきた。
世界はロシアを支持しないまでも真に反対はしていない....
日本はロシアを.....
国連はロシアを.....
世界は西側がとりわけG20諸国はこの侵略戦争をいかにして終結させるのだろう、あるいはさせないのだろう。
どちらにせよ、私たちがその代償を払わなければならないことは間違いない。