ネットで何度か山上信吾氏のハナシを聞いたことはあり、しっかりした保守の論客だとおもっていたが、外務官僚だったとは知らなかった。
山上氏の近著「日本外交の劣化」は、わたしたちが首を傾げ、憤りを感じるばかりの、日本外務省の弱腰外交、とりわけ対中政策をはっきりと批判断罪し、その原因を掘り下げた著作だ。
尖閣諸島がまだに侵略されようとしている危機的状況にも関わらず、断固たる対応をしようとしない外務省、そして媚中の政治家たちの行動原理が、わかりたくもないが想像できる。
こんなことで大丈夫か?
いや、決して日本は大丈夫ではない。
国家観、歴史観をもった外務官僚、政治家が必要だ。
そのようなことを強く考えさせられる著作だ。