「きみはいい子」(2015年)は児童虐待や学校教育の現場の問題をモチーフにした中脇初枝の短編集の映画化作品。監督は「そこのみにて光輝く」で多くの賞をとった呉美保。
幼い頃に虐待経験を持つ母親が自分の子どもを殴打する場面では見るのが辛く中断したくなったが、悩みに悩んだ新任教師が生徒を虐待する継父と対峙する覚悟で訪問するラストシーンでは泣けた。
映画はそこで終わるが、簡単に問題解決してハッピーエンドになるはずもないとわたしたちはわかっている。でも登場人物たちの葛藤と乗り越えようとする姿勢がわたしたちに希望を与える。
現実はもっと複雑で困難で或いは悲惨かもしれないが、それをこれでもかと生々しく描いた作品では救いがない。ユーモアも希望もあるこういう映画で良かった。
高良健吾、尾野真千子が素晴らしい。贔屓の冨田靖子には、またまたグッときた。
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