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民俗学というより、児童文化における、地域による言語の多様性と共通性とを考察した、軽めのエッセイ集。
もちろん、これを読んだらなにかの役に立つという類いの書物ではないが、かつてあった、日本社会における豊穣な言語文化の有り様を後世に伝えていくうえで重要な作品群といえるだろう。
目次
小さき者の声
こども風土記
母の手毬歌
野草雑記
野鳥雑記
木綿以前の事
児童の言葉や遊びを民俗学的に論じた表題作ほか、「こども風土記」「母の手毬歌」「野草雑記」「野鳥雑記」「木綿以前の事」の六作品を収録。幼少期の純粋な好奇心を生涯持ち続けた柳田国男。そのみずみずしい感性と、対象への鋭敏な観察眼が伝わる傑作選。
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