本書には、子どもを虐待してしまった四人の女性たちの生活史が収められている。
加虐者の1/3が被虐経験をもつと推定されているが、その1/3に該当する女性たちが、子ども時代にどのような辛い思いをして、母親となり追いつめられてしまったのかが、じっくり検証されている。
女性に限らず、他者の生活史に自らのそれを重ね合わせ、冷静に自己のあり方をふりかえってみるのは、とても良い経験となるだろう。
なぜ親たちは、子どもたちの心を傷つけ、暴力をふるうのか。家庭という密室で進行する子ドもの虐待は、今も深刻度を増している。本書は、沈黙を破って自らの虐待を語り始めた母親たち四人に取材し、その心の軌跡と家庭の闇を描き出した衝撃のルポルタージュ。
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