井手さんの試算によれば、消費税を19%に引き上げれば、財政黒字を達成したうえで、医療、介護、障がい者福祉、教育等のサービスを無償化できるという。
もちろん、所得税の累進性の強化、法人税増税等も併せて必要ではあるが、人間が生きていくためのベーシックサービスを無差別平等に保障していこうという主張には、共感するところが大きい。
ソーシャルワークの重要性について、最後に論究しているのもうれしい。
貯蓄ゼロでも不安ゼロな社会は実現できる!
著者は、2018年、「医療、介護、教育、障がい者福祉のすべてが無償。貯蓄ゼロでも不安ゼロな社会」を実現するための方法<ベーシックサービス>を発表。
消費税増税の必要性に切り込み、賛否両論を巻き起こしました。
本書はその入門書にして決定版。
なぜ忌み嫌われる「消費税増税」が「格差なき社会」につながるのかを、軽やかにひもといていきます。
本書には、「社会」という言葉が294件も出てきます。
著者は本気で、税の使い道を通じ、社会を語ろう、社会を変えよう、身近を革命しよう、と私たちに迫ります。
「人口減少、高齢化、経済の長期停滞、まさに『縮減の世紀』がはじまりました。のぞましい社会を語りあうのは、いまです。いまなら間にあいます。これは、知的遊戯ではありません。僕たちの自由を守るための『静かな闘い』です」
……東大を出て大学教授になった“勝ち組”(らしき)著者が、なぜこんな無骨なまでに熱く語るのでしょうか?
ベーシックサービス理論とふかく結びつく、著者の壮絶な過去もあますところなく語られます。
著者渾身の静かな、しかし胸熱の闘いに、ぜひあなたも加わってください。
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