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本と音楽とねこと

春、、、気分だけ

 早朝、まだ寝ていたいのに、ぶぶ(ねこ)が、閉まったドアを「開けろ~」とカリカリカリカリ、、、ねこのために、常に全室ドアは開けっぱなし、ふすまのなかが大好きなので、引き戸も少しだけ開けておくのだが、自分でドアを閉めてしまい、「開けろ~」って言う。笑

 午後から、KS教職員組合連合の会議のために、博多駅近くの事務所に向かう。

 今季、初めての春服、、、季節はまだ冬なのに、気分だけ春になりかけてて、鈍重な冬服はもう着たくなくって、春服で行く。

 身につけるものって、けっこう、大切で、例えば、わたしは、腕時計4本を、そのときどきの服装や、出先のTPOに合わせて、付け替えている。
 けっしてバカ高い時計ではないけれども、そんなふうに付け替えることで、ずいぶんと気分なりテンションなりが上がったりする。

 で、JR二日市駅。

 特急に乗りたかったんだけど、掲示されている、休日用のダイヤが二種類あって、はたして〇〇分に特急来るのかわからんちんで、そばにいた家族連れに、話しかける。

〇〇分に特急来るのかこれじゃわかんないですよねー
そうですねー、どうなってんでしょーねー

 で、執行委員会。

 メンバー、極めてイケメン率高し。

 F工大のK委員長、俺と同じで(?)年齢不詳、AV男優になったら人気でそう、、、笑

 団交で鍛え上げた強者の闘士が多いからだろうか、みな、繰り出す言葉に一分のスキ、無駄もなく、まさに、丁々発止。

 議題は、各大学の情勢報告と分析、裁判マター、案件、専従職員の労賃問題など。

 B大学では、学院長に気に入られたクズ野郎が、文科省の天下りを引き連れ、やりたい放題だという。
 教員は個人研究室を取り上げられ、学生が行き交うフリースペースで、研究も含め、あらゆる仕事をこなさなければならない。
 そして、教員は、同じ場所に、30分を超えていてはならないという、謎のルール、、、

 はあーーーーー!?

学生が、教員を信用してくれて、なかなか相談しにくい、家庭の問題、バイト先での悩み、恋愛問題、自らのジェンダーやセクシュアリティに関わる問題などを、話してくれることもありうるわけじゃないですか。だけど、こんなフリースペースじゃ、プライバシーもクソもなくて、そんな話さえできないですよね。
若者の切実な声を聴く、というのは、大人の責務であり、ちゃんと話ができて言ったことが外部に漏洩しない、というのは守られるべき人権なんではないでしょうか。これは、教員の研究環境上の問題であるだけじゃなくて、学生の人権の問題でもあると思うんですよ。許せないですよ。

 あ、ファッキンって言うの、忘れてた。笑

 また、学生一人一人が、図書館で、何の本を借りたか、その情報を、教職員にメールで流している、ともいう。

 はあーーーーー!?

 もう、むちゃくちゃやん、、、

 あと、K大での、教授Wからセクハラを受けた助手の女性が、その子を見かねてセクハラを告発した助教の子ともども、雇い止めされた事件、、、

 「地位保全と就労請求」の裁判で勝つのはとても難しい、、、

 ほんとうに腹が立つ、、、はらわたが煮えくり返る、、、なんとかならないのかよ、、、

 最後に、『関西私大助成シンポジウム2023』第42号に掲載されている、「高等教育の修学支援新制度と進学の機会均等を考える」という記事中の、日本国民の多数が、生活困窮世帯の大学生への就学支援を支持していない、というデータが話題になる。

これは日本の村落史研究の最新の知見なんですけど、村落で困窮する世帯がでたとき、村人は無条件で支援したわけではなく、まず往来で物乞いをさせる、それでも飢えるようだったら、その世帯が住む家に、「この家の者は施しを受けています」旨を示す布ぎれやら板きれやらを掲げさせる。そうした辱めをしたうえでしか、支援しなかったのですよ。これが日本人のDNAです。それに、1980年代以降のネオリベの席巻、緊縮財政が、重なって、これほどの悲惨が現れているわけなんです。

 株価がバブル期のそれを超えても、悲惨の度は増す、ばかりだ。

 会議終了後、専従さんと、労災案件について協議する。
 なんとか労基を動かせたらいいんだけどな。

 わたしは、KS教連の「2024春闘・要求獲得運動の方針案」に、次の一文を書き添えた。

 わたしたち、労働者が、ディーセント、まっとうな労働条件と権利とを勝ち取るべく、労働基本権をフルに行使することは、学生たちの教育基本権を擁護することにつながります。
 学生たちの「人生の先輩」として、良いロール・モデルとなりうる、そんな存在でありましょう。

 わたしたち、大人は、若い人から、リスペクトされるような、そんな存在たり得ているのか、このことを、つねに自問自答しないといけない。

 老いた者は、じきに引退し、衰え、死んでいく、、、

 だけど、若い人は、もっと長く、人生をおくらなければならない、、、

 わたしは、リスペクトできるような、そんな素敵な大人に、ほとんど出会えなかった、、、

 権力欲に金銭欲、自己保身、既得権益拘泥、、、大人たちは、汚く、侮蔑の対象でしかなかった、、、

 そして、そんな大人たちに、ずいぶんと傷つけられもした、、、

 だからこそ、いまの若い人たちに同じ思いをさせてはいけない、、、

 尊敬される、とか、慕われる、とか、じゃなくていい、、、

 まっすぐ生きてて、なにものにも媚びず、毅然としてて、おかしいことはおかしいとちゃんと言えて、黙って行動に移して、それでもちゃんと生きていけるのってスゴい、、、とエンパワーできる、そんな存在でいること、、、

 まじクール、とかくらい、思って貰えてもいいのかな、、、

 まっとうであること、ちゃんとしていること、それができないと、若い人が組合活動に参加してくれることもないだろうよ、、、

 帰路、木枯らし、、、これは初冬までか、でも「春一番」とはとても言えない、冷たい風が吹き荒れていた、、、あまりの寒さに震えた、、、

 気持ちだけ先走ってもダメ、ということもあるよね、、、

 そんな一日、、、


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