ペーパーを一本ちゃちゃっと書いて、鬼のように次々に届くレポートに戦慄しながら、採点前に久しぶりに自分のお勉強。
まずもって訳文が硬すぎて読みにくい。
「弱いきずなの強み」命題はおもしろかったが、ロバート・パットナムの著作と比べると、議論の厚みと発見に乏しく、グラノヴェターをかいかぶっていたのかもしれない。
そもそも、カール・ポランニーは、市場経済が社会から解き放たれ、人間(労働力)、自然(土地)等が市場でで取引される近代社会の病理を主題にしていたように思うのだが、はて。
社会と経済はどのように相互に関係しているのか。経済は社会から分離しているのではなく、宗教、科学、政治、道徳などと同じように社会に埋め込まれている。本書は、このカール・ポランニーの埋め込み概念を経済社会学に適用し、行為、規範、信頼、権力、制度の関係を明らかにした記念碑的著作である。社会科学全体を視野に入れた、グラノヴェターの「新しい経済社会学」の集大成である。
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