わたしのなかでは、アーサー・C・クラークの『幼年期の終り』、ジェイムズ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』、そして劉慈欣の『三体』と並ぶ不朽のSF名作。
猫好きのロマンチストにしか書けなかった作品だと思う。
時間移動のパラドックスも考えるだに楽しいし、エンタメとしての完成度も高い。
ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。家にあるいくつものドアのどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。1970年12月3日、かくいうぼくも、夏への扉を探していた。最愛の恋人に裏切られ、生命から二番目に大切な発明までだましとられたぼくの心は、12月の空同様に凍てついていたのだ。そんな時、「冷凍睡眠保険」のネオンサインにひきよせられて…永遠の名作。
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