塩倉裕,2003,引きこもり,朝日新聞社.(12.12.2020) 2003年に出版された本書で描かれた「引きこもり」の多くは、いまや、40~50歳代。親は70~80歳代だろうか。ますます深刻化する「8050問題」を予感させられる内容だ。 本書の特徴は、五人の引きこもり経験者に対し、詳細な生活史の聴き取りを行っている点にある。 多くの人々は、自分も引きこもりになりかねなかった辛い経験を思い出すのではないだろうか。