当たり前だが、世界中どこの国の学校にも「いじめ」はある。アメリカ合衆国でベストセラーとなった本書は、いじめ被害サバイバーとして、辛かった小・中学、高校生時代の経験を生き生きとした筆致で振り返る。次はどうなるのか、と読むのをやめられなくなる内容だ。
過酷ないじめ被害の渦中でも、夢を見失わず、愛情ゆたかな両親のもと、健気に生きる少女、ジョディの姿は、コロナ禍でふさぎこみがちな人々のこころをおおいに鼓舞してくれるだろう。
ジョディ・ブランコは、現在もいじめ、またコロナ禍で苦しむ子どもたちのために、精力的に教育活動を展開している。
Jodee Blanco
すべての始まりは親友の心ない行動を注意したことだった。“いじめ”に加わらなければいじめられる。そして、ジョディへの容赦ない攻撃が始まった。男子生徒も加わって殴る蹴るの暴行でからだじゅう痣や傷だらけ、洋服はずたずたにされ、さらに強迫、罵倒といった執拗な嫌がらせが毎日つづく。先生に告げ口すればますますいじめられる。親に相談すれば精神科医のもとに連れていかれる。家も学校も、どこにも逃げ場がない―まさに生き地獄だった。「なぜ、クラスメイトはわたしを嫌うの?」「もう一人ぼっちはいや…」9年間にわたる過酷な学園生活を送った少女ジョディの叫び。
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