EPA、FTA、TPP、そしてWTO体制のリスクをおさらいしておくには、最適の一冊。
折りしも、トランプ米大統領が、米韓自由貿易協定(FTA)の破棄を検討していると報じられている。時代遅れのナショナリストが、グローバリズムに歯止めをかけ、国家主権を取り戻そうとしているのは皮肉としか思えないが、ISD条項やラチェット規定により脅かされる国民経済のことを思えば、至極賢明な選択といえるだろう。
目次
序章 これが「自由貿易協定」の正体だ―オーストラリアの悲劇
第1章 「自由貿易は好ましい」は本当か?―主流派経済学の狂信
第2章 「自由貿易帝国主義」が世界を分断した―近代経済史の虚実
第3章 「通貨とルール」の支配が最大の武器―戦後貿易交渉の暴走
第4章 全てアメリカのシナリオ通り―日本の構造改革と米韓FTA
第5章 「日本的なもの」はなぜ壊されるのか―その精神性と固定観念
第6章 貿易協定に国家は屈服する―「レジーム」という新たな秩序
第7章 グローバル化からインターナショナル化へ―世界経済の展望
「TPPが経済を救う」。そう信じて日本は交渉参加に乗り出した。自由貿易は常に強国にのみ有利に働き、残りの国は利益も雇用も奪われるだけなのに―。今や貿易交渉は現代の「侵略戦争」であり、超大国が主導する自由貿易協定は世界を縛る「究極の法」となる。『TPP亡国論』の著者が諸外国の事例、歴史的事実、最新の論文などを改めて検証。米国が扇動する自由化・グローバル化の虚妄をあぶりだした最終警告書。
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