本と音楽とねこと

ブランド集団が衰退するとき

 一昨日に配信されたJMMのメルマガ、「ソニーの苦闘は何を象徴しているか?」は、けっこう面白かった。要するに、「一定のブランドを確立した組織が一層の成長のためにそれまでの成功体験を否定し、乗り越えていく、その難しさ」(水牛健太郎)がソニーの苦境に現れているということなんだが、水牛氏は(プロ野球の)巨人軍の人気凋落についても、同様のことが言えると指摘している。なるへそねえーと思ってたら、今日、トヨタが富士重工業(スバル)の筆頭株主になったとの報道が流れた。スバルの吸収併合を直接狙ったものではなく、GMが放出した株式を引き受けることで、日米の貿易摩擦を回避するのが表向きの理由らしいけれども、ヨーロッパの小国以上の財政力を持ったトヨタという怪物企業が、わたしは正直恐ろしい。この企業だけは、衰退の憂き目にあってこなかったし、現在もその兆候はまったくない。トヨタというご神体に貢ぐべく、工場の生産ラインから販売店、そして下請け企業に至るまで、身を削るような搾取を喜々として受容しているかのようにさえ思える。なんか他人事に思えないな。w
 やっぱり、企業は、30年くらいのサイクルで、解体、再生していってもらうのが、健全なのだと思う。人間のライフサイクルを超えて、未来永劫に成長し続ける企業など、不気味ではないか。巨大化した企業の利権は、一国の政治さえ意のままに操ることになるだろう。つーか、日本はもうそうなってるか。
 といっても、トヨタのクルマ、たしかにいいんだよね。心情的にはマツダを応援したいんだが、一消費者として得られる便益を考えると、勤労者を締め上げ搾取しまくってつくられた製品がいいに決まってますわな。ああ、また鬱が入ってきた。
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