わたしは、次年度、マンション管理組合の理事に指名されている。
総戸数131戸の大規模マンションの管理はたいへんだ。
理事会の責務は小さくない。
午前中、その理事会の会合。
新旧理事10名と、管理会社、「クロー〇ー管理」のKさんが参加。
議題は多岐にわたったが、「居住者名簿」のあり方について、ちょっとした議論になった。
クロー〇ーさんね、「家族構成」とありますけど、こんなの、いまどきおかしいですよ。
同性パートナーと暮らしてる人はどういう扱いになるのですか?
「世帯構成」にすべきでしょ。
それと、世帯員の「学校名・勤務先名」なんか要らないでしょ。いや、聞いちゃいけませんよ。
いろいろ議論があり、わたしの発案どおり、「居住されている方の氏名・年齢(任意)・緊急連絡先」を尋ねることになった。
M理事長より、性別くらいは把握したいとのことだったが、わたしは、「女でも男でもない方もいますよ」と反対。ほかにも、「いまどき性別は聞いちゃいかんでしょ」という意見があり、結局、上記のとおりに落ち着いた。
最後に、新理事の役職選考。
まず、M理事長再任の動議があり、異議なく承認。
次に、副理事長の選任。
わたしが、理事長等により、推される。
もちろん、責任をまっとうできる自信がないという理由で、辞退したが、旧理事含めてサポートするからあなたの能力を運営に生かして欲しい、と説得され、やむなく承諾する。
M理事長は心臓を患っておられて、近々、入院されるとのこと。
えっ?
理事長不在の際は、わたしが、理事長代理?
ファーーーーーーーーー!
教職員組合連合の執行委員に加えて、マンション管理組合ナンバー2の役職は厳しい。
でも、なんらかの役割をまっとうすることで、他者に貢献できるというのは、人間冥利に尽きることでもある。
それから、M理事長は、入居者の高齢化、孤立をたいへん懸念されている。
端的には、「孤独死」を予防しなければいけないということだ。
それは、事故物件が出たら、不動産の価値が下がる、そうしたみみっちい話ではない。
それこそ、人間の尊厳に関わる重大な問題だ。
がんばってみようかな。
早速、新理事・旧理事まじえてのライングループが組織され、容易に連絡が取り合えるようになった。
これまで、マンション内で、友人ができるでもない、孤立したままであったが、プライバシーを侵害しないよう、節度を守りながら、これを機に、いろんな人とつながることができたらいいな。