・・・難解でよく理解できなかったところも多いのに評するなどとはおこがましいが、セックス、ジェンダー、セクシュアリティについての本質主義的規定と関連づけへの徹底的な批判が展開されている。バトラーは、セックス=生物学的性差も社会的に構築されたものであると指摘し、レヴィ=ストロースらを批判する。返す刀で、異性愛主義のかたちをとった権力に対して無自覚であったフロイトの精神分析理論に異を唱える。本書の主題は、社会構築主義的な観点からのジェンダー概念の系譜学的解体、といったところか。読んでるなかで、至る所でのこじつけ、独断が気になったが、うまいことオルグされてしまったような奇妙な読後感が残った。無性にむなしい。(笑)
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