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受刑者が盲導犬育成、来年開設の民営刑務所で導入へ

 米国の「プリズンドッグ」のプログラムはよく知られているが、こうした一石二鳥の試みは日本の刑務所にもどんどん取り入れられるべきだと思う。あながち民営化のメリットがないわけではないんだな。
 ところで、わたしはよく読売オンラインの記事をここで紹介してるわけだが、これは別に読売新聞の論調を支持してるからではなく、ウェブサイトのデザインが洗練されていて見やすいのでいつもここで最新ニュースをチェックしているからにすぎないんだけれども、著作権法上、全文紹介はまずいのかもしれないな。まあ、でも、記事にリンクを張ったらいずれ'Not Found'になってしまうわけだし、紹介することで読売新聞の購読者が少しは増えるかもしれず、まあいいやないこれくらい。w

受刑者が盲導犬育成、来年開設の民営刑務所で導入へ
 島根県浜田市に来年開設される民営刑務所で、受刑者が盲導犬育成の一端を担う矯正プログラムが導入される見通しになった。
 生命を慈しむ気持ちを育て、社会に貢献できる喜びを体験させるのが狙い。馬を飼育する過程で忍耐力などを養うプログラムも、実施される予定だ。国内の刑務所ではいずれも初めての取り組みで、動物を介在させた矯正教育が、本格的に始まる。
 両プログラムを予定しているのは、来年10月に開所される刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」。法務省は今年、建設・運営を民間に委託する「PFI方式」の刑務所を開設、同センターは4か所目となる。初めて入所する刑期1年以上8年未満の受刑者ら2000人を収容、一部の業務を除き、ゼネコン「大林組」、警備会社「綜合(そうごう)警備保障」などの企業グループが運営する。
 財団法人「日本盲導犬協会」と連携するプログラムでは、受刑者が、盲導犬の候補となる子犬に社会性を身につけさせる養育者として、散歩やしつけなどにあたる。盲導犬は人間との信頼関係をつくるため、訓練に入る前の生後間もない時期に、人間の愛情を受けて育てられることが大切で、同協会は現在、ボランティアに委託している。
 同企業グループなどによると、米国では、一部の刑務所や少年院で受刑者に盲導犬や介助犬、爆発物探知犬になる子犬を育てさせるなどのプログラムを実施。受刑者には、暴力的行動が減ったり、責任感や他者への思いやりがはぐくまれたりする効果が出ている。
 ペットの美容師、獣医師の助手など出所後の雇用や、再犯防止にも役立っているという。
 同企業グループは盲導犬協会とともに、米国も参考にプログラムの詳細を決め、罪種や犯歴なども考慮して対象者の条件を詰める。
 このほか、人間の感情に敏感で、力ずくではしつけられない馬を育てながら、忍耐力やコミュニケーション能力の向上を目指すプログラムも計画。乗馬クラブの協力を得て、センター内に設ける厩舎(きゅうしゃ)で、受刑者が馬のエサやり、しつけにあたる。
 米国のプログラムに詳しいフォトジャーナリスト、大塚敦子さん(47)は、「米国では、犬にストレスがたまらないようボランティアの協力で施設外にも出すなど配慮し、受刑者の矯正に効果を上げており、日本でも計画をよく練ってほしい。また、馬と向き合うことで暴力的な傾向のある人も、自分を省みる経験を積めると思う」と期待している。
(2007年9月21日14時33分 読売新聞)

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