モロッコの山村で、少年が大型バスに放った一発の銃弾、その一点から、山村の貧しい家族、バスに乗車するアメリカ人夫婦、東京の愛情に飢えた聴覚障害をもつ女の子、不法就労するメキシコ人の家政婦、以上、各々の悲しい物語が交錯する。 映画に嘘くさいメッセージ性など必要ない。この作品から救いようのない絶望を感じ取られたら、もうそれでじゅうぶんだ。