本と音楽とねこと

体験の政治化

 社会福祉士対策講座の担当が終わって、ほっと一息つく。昨日は、天神のクリニックへの通院がてら、久しぶりに店頭で服を買う。ワイシャツとショートパンツ各2枚に、スラックス3本。服ばかりは、ネット通販ではなく、やっぱり、自分の目で見て選びたいもの、そう思うようになった今日この頃。夜、広島原爆投下の検証番組を見る。ひんしゅくをかいそうであるが、原爆投下に直接関わったアメリカ人が被爆者を前に絶対に謝罪しなかった、その毅然とした態度に共感した。彼の態度に、「ヒロシマ」、「ナガサキ」の体験を特権化、神聖化するのを自明とする日本人への疑問を感じたからだ。「戦争の悲惨さを語り継がねばならない。」毎年、この時期、あまりにも凡庸かつ陳腐でまた無意味なこの文句を聞かされ、うっとうしいことこの上ない。もちろん、戦争の記録は、被爆の犠牲者の写真を含めてきちんと残していくべきだろう。そうした記録を、全世界の人々が閲覧できるよう、さらに電子ライブラリーの充実を図っていくことも必要だ。しかし、それを、「平和教育」などと称して、子どもに強制的に見せたりするな。記録は見たい人だけ見ればよい。見た後にどう考えるか、それはその人の自由の領域に属することだ。
 今日は、自宅でのんびり過ごす。雷雨がひととき続き、ちょっと気温が下がったようだが、やせ我慢せず、エアコンは切らずに過ごした。夜、忙しくてなかなか見られなかった「ライブ8」の録画を流す。ユッスン・ドール、アニー・レノックス、U2、グリーン・デイ、そしてピンク・フロイド等々。どれも良く聴いた曲ばかりで、とても楽しめた。合間にさりげなく織り込まれた、アフリカの飢餓撲滅に向けたメッセージも、押しつけがましくなく、またお洒落なつくりで、良かったですな。「ヒロシマ」の空虚さとは対照的な意味の充実を感じた。
 さて、明日の午後から、社会福祉実習の視察もかねて、一泊で再び平山温泉だ。
 
 

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