ときおり、桃尻語調のエッセイをはさむが、難解な論文もあり、全体の文量がはんぱない。
江戸時代の歌舞伎、浮世絵等の分析を行いながら、「市民革命」を経ずに、近代化(というが内実は王政復古という前近代の焼き直し)を遂げ、敗戦によりアメリカ合衆国から民主主義の形式だけを接木して現在に至る、日本社会の喜劇を嗤う。
近世と近代の大衆文化についての、とても専門的な知見が得られる書物である。こうした分野に疎いわたしには読むのが辛いところもあったが、国文学者としての橋本治におおいに学ばせてもらった。
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