日航123便墜落の原因は、ボーイング社の修理ミスによる圧力隔壁の破壊であるとかたづけられたままであるが、青山さんは、慎重に言葉を選びながら、さまざまな目撃証言から、自衛隊による訓練用ミサイル誤射原因説を唱える。
「解説」で森永卓郎が述べているとおり、当時は、「防衛費(GDP)1%問題」の渦中にあり、ボーイング社が罪をかぶる見返りとして「プラザ合意」がはかられたとしたら、現代史についての認識を改めなければならないことになる。
なお、青山説を、「陰謀論」に導かれた「都市伝説」として捉える向きもあるが、目撃証言や物証に真摯に向き合っているのは青山さんの方だろう。
ナオミ・クラインや堤未果さんが言うように、「政府はしばしばウソをつく」。トランプ現象等の教訓をふまえたうえで、たとえばm-RNAワクチンの是非についても判断すべきだろう。政府のみならず、マスメディアもソーシャルメディアも「しばしばウソをつく」ことを忘れてはならない。
一九八五年八月十二日、日航ジャンボ機が御巣鷹の尾根に墜落した。だが、この事故にはいまだ解明を拒む、不審な謎が多すぎる。追尾が目撃された二機の戦闘機、胴体下部に見えた物体は何か、墜落現場特定の遅れ、事故原因の意図的な漏洩…。一つ一つ丁寧な解明をこころみ、事件性を示唆してベストセラーとなった、話題のノンフィクション、ついに文庫化。
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