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本と音楽とねこと

【旧作】脳内汚染【再読】

岡田尊司,2008,脳内汚染,文藝春秋.(6.17.23)

 少なくとも、ゲーム依存を原因とする犯罪、非行が増えてきた事実はないし、岡田さんも認めるとおり、既存の研究では、攻撃性や暴力衝動が強いからゲーム依存になるのか、ゲーム依存が攻撃性や暴力衝動を強めるのか、明確にはなっていない。
 それでも、乳幼児期において、刺激の強い映像に曝されるのはとても危険なことであるし、同様のことは、発達障がい当事者の児童についても言える。
 「ゲーム脳」だの「スマホ脳」など、短絡的な、危機を煽る言説は絶えることはないが、それらすべてをトンデモ扱いすることは適切ではないだろう。

攻撃的なゲームやインターネットに溺れる子どもたちは、仮想と現実の区別がつかなくなり、麻薬と同様の中毒症状を呈し、脳の前頭前野の発達を妨げられる―医療少年院の勤務医として、若者たちの危機的状況と日々向かい合っている著者が世に問う警告の書。子どもたちの笑顔を取り戻すためにできることは何か。

目次
今、すべての人を襲う危機
頻発するゲーム型犯罪と損なわれる現実感
書き換えられる禁止プログラム
高まる攻撃性と暴力への礼賛
メディアが心のスキーマを変える
子ども部屋に侵入した麻薬
十代で燃え尽きる脳と無気力な若者たち
中毒になりやすいタイプと危険因子
発達障害の子を直撃する影響
損なわれる心の発達と幼くなる現代人
サイコパス化する脳
模倣する脳と蒔かれた悪の種
脳に仕掛けられた時限爆弾
脳の中で起きる「公害」
脳内汚染は回復できるか
子どもたちの笑顔を取り戻すために

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