視覚的な効果を狙った構成と、縦横無尽に展開される古今東西の薀蓄は、けっこう楽しめた。しかし、これでマクルーハンのメディア論の全貌が理解できるわけではない。ちょっと凝った作りの副読本というところか。
メディアの多様化それ自体が、発せられた内容よりも、現代人の知覚を拡張し、価値観を変える―マクルーハンが展開したこの「メッセージ」を、本書は、ヴィジュアルとテクストのミックスによってパフォーマティヴに体現する。新しい時代の幕開けを象徴するベストセラー、待望の新訳。訳者と日本語版デザイナーによる詳細な「副音声解説」を付す。
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