死と真摯に向きあうことではじめて得られた、斬新な仏教死生観にとても共鳴した。
ひとは一人で死んでいく。死後の世界などあろうはずもなく、葬儀にも法要にもなんの意味もない。しかし、死の直前に「ひかり」と出会えるのかもしれない。そのためだけに、いまを生きるのみだ。
目次
納棺夫日記
みぞれの季節
人の死いろいろ
ひかりといのち
『納棺夫日記』を著して
掌に受ければ瞬く間に水になってしまうみぞれ。日本海の鉛色の空から、そのみぞれが降るなか、著者は死者を棺に納める仕事を続けてきた。一見、顔をそむけたくなる風景に対峙しながら、著者は宮沢賢治や親鸞に導かれるかのように「光」を見出す。「生」と「死」を考えるために読み継がれてほしい一冊。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事