老人にも、障害者にも、子どもにも、一人一人のどろどろとした生の欲動があり、幸福のかたちがある。脳梗塞で片麻痺になった父とすっかり腰の曲がった母の生活を見るにつけ、一見悲惨でしかない生活のなかにも、いじましいほどの自助努力あってのそれなりの幸福のかたちがあることを実感する。ストーキングはもちろんいかんが、誰にでもその人なりの欲動と幸福のかたちがあることを、当たり前に感じられるようになりたいものだ。
社会福祉士試験を受ける人は、こうした記事を読んでおけば、ストーカー規制法の骨子がだいたい理解できて出題された際は役に立つと思う。それから、昨日の講義で、思いつきでDV防止法のこともお話ししたが、ぼーっとしてて2001年に成立し施行された法しか思い浮かばず、2004年に成立し施行された改正DV防止法により、保護と行政命令の対象が、婚姻(法律婚および事実婚)関係にある者だけでなく、離婚した(離婚届を出すか事実婚を解消した)者にもおよぶこととなったことをしゃべりそこなった。許してたもれ。というわけなんで、このことをあたまに入れておいてくださいです。
70歳女ヘルパー逮捕、79歳男性にストーカー行為
茨城県警日立署は7日、同県日立市河原子町、介護ヘルパー鈴木恵美子容疑者(70)をストーカー規制法違反(禁止命令違反)の疑いで逮捕した。
調べによると、鈴木容疑者は県公安委員会の禁止命令を受けながら、市内の男性(79)に対し、7月12日~10月末まで計7回、自宅に押し掛けるなどのストーカー行為を繰り返した疑い。鈴木容疑者は「自宅には行ったが、ストーカー行為はしていない」と否認している。
2人の間には1997年10月、見合い話が持ち上がったが進展しないまま、翌98年1月ごろから、鈴木容疑者が計200通以上のラブレターを男性宅に届けたり、留守時に庭を掃除したりし始めた。
男性の訴えで2002年6月、禁止命令が出されストーカー行為は止まったが、今年、行為が再開され、男性が同署に「精神的に参っている」と相談していた。
(2006年12月8日0時32分 読売新聞)
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