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本書は、慶応義塾大学に提出された博士論文に加筆、修正を加えた作品。
『「ボランティア」の誕生と終焉』と比べるのはさすがにかわいそうだが、本書は、阪神・淡路大震災後の被災地復興支援にたずさわった市民活動の場でのフィールドワークにもとづいた論考であり、あくまで「活動の論理」を内在的に論究するものであって、「ボランティア活動」の表象をメタレベルで批判的に論じるものではない。だから物足りないというのは酷な話かもしれない。
神戸市における行政と非営利活動団体との協働のあり方を把握できたのは、収穫であった。
人間の根源的な支えあい(サブシステンス)の理念を基盤に、ボランティア活動の一層の定着化・システム化をめざす白眉の論考。新稿「市民活動の国際比較研究」等加え、待望の改訂新版刊行。2006年NPO学会研究奨励賞・同日本都市社会学会若手奨励賞・2007年生協総合研究所研究賞受賞。
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