愛鼬たちと飼い主との回顧録!

総勢10フェレ天使たちと飼い主とが過ごした日々の回顧録です。

サンが虹の橋へと旅立ちました!

2011年12月16日 | 虹の橋の天使たち

12月16日(金) 晴れ

昨年5月にポン太のフェレ仲間さんの愛フェレさんが
殆ど症例の無いDIMという不治の病にかかってから
全く奇跡的とも言える1年と7ヶ月もの闘病の末、
15日20時50分虹の橋へと旅立っていきました。



[播種性特発性筋炎]
(DISSEMINATED IDIOPATHIC MYOSITIS )
DIMは2005年3月にアメリカフェレット協会が
新たなフェレットの病として各方面に警告文を発した
原因不明の難病であり、未だに有効な治療法は
確立していません。
普通3ヶ月~1年半までの比較的若いフェレットに
認められる致死的な筋肉の炎症性の病気です。


 ずうっと名前を明かさないままでいましたが、
闘病中に多くのフェレ飼い主さんたちに励まされ
愛フェレと一緒に頑張る事が出来たとの事で
飼い主さんがHNを明かして皆様に是非お礼を
 
申し上げたいとの事ですので、闘病の経緯も含め
代筆させて頂きます。

励ましのお言葉を頂いた皆様へ

 昨年5月よりDIMという難治性の病に侵された
我が息子サンの母親であるレモンです。

 サンは獣医師からもそんなに長くは生きられないと
宣告されながらも発病してから1年と7ヶ月もの長い間
辛い病と闘って来ました。

 発病当初からどんなに保冷剤をとっかえひっかえしても
熱が下がらず身体を摩りながら泣いてばかりの日々でした。
サンも苦しいのでしょうか?辛いのでしょうか?それとも
悔しいのでしょうか?目から涙を流していました。
何もしてやれなくて自分が情けなくて情けなくて・・・

 それでもサンはたとえ量が減ったとしても必死に食べて、
薬も飲んで懸命に生きようとしていました。
だから何とかしてこの子を支えていかなくてはと・・・

 身体の自由も利かない中で汚物で小股が汚れた時は
下半身だけ入浴させたりしました。
お風呂大好きだったサンは目を閉じて気持ち良さそうな
表情を見せてくれました。

 体重もかなりありましたが、身体中の筋肉を蝕まれ
サンの身体は全身骨だらけでゴツゴツとしていました。

 辛いだろうサンは私の腕の中に抱かれている時は
天使のように穏やかな寝顔を見せてくれました。
少しでも長くこの子が生きられますようにと
祈りながらの毎日でした。

 自分の身体の中で自分自身を攻撃して筋肉を
蝕んでいくこの病に現在の獣医学で有効な治療法は
まだ確立されておらず、特効薬もありません。

 一縷の望みをかけてポン太さんが勧めてくれた
自然の抗生物質といわれるコロイダルシルバーを
飲ませ続けました。
コロイダルシルバーの影響からか便がネバネバして
小股が汚れますがそれでも飲ませ続けました。

 気丈に病と闘い続けるサンは時折声を出して
泣きましたがきっと痛かったんだろうと思います。
それでも食べ続けるサンにはフードだけでなく
免疫サポートや初乳も与え続けました。

 そんな厳しい闘病生活の中で姉のライムが
インスリを発病してしまいました。
そして8月下旬にライムが急性腎不全で危篤!
31日にはライムが先に旅立って逝きました。

 ライムとの悲しいお別れをしてから四十九日目に
家で住職にお経をあげてもらったのですが、
サンは読経中身体を震わせ、声を出していましたが
きっとサンなりにライムを見送ったのだと思います。

 11月に入ってからサンは全身痙攣を頻繁に
おこすようになりました。
その度に熱も高いサンを抱きしめながら
「サン!もうそんなに頑張らなくていいから」と
声をかけた事もありました。

 サンは健常な頃でも体格の良い子でしたが
闘病中も体重がMAXの時は1920g台にまでなり
平均体重でも1850gを維持し続けてまさに驚異的な
粘りを見せてくれました。

 5月も末、DIMを発病してからちょうど1年経って
昨年の今頃はもう余命1週間から10日ですと
獣医師に宣告された事を思い出しました。

 サンはそんな悲しい宣告を跳ね返すように
1年も頑張って来ましたし、今年の夏でさえも
辛い時期もありながら頑張って乗り越えました。

 ところが9月4日、サンにフードを与えようとして
抱きかかえようとしたらシートが真っ赤になってて
慌てて獣医師の元へとサンを連れて行きました。

 膀胱に溜まった尿が出にくくなってしまっていて
やがて膀胱不全になったサンは自分では排尿が
困難になり、辛そうに唸ったりしました。

 私が膀胱を押したりシャワーで刺激を与えたりして
強制的に排尿をさせましたが辛かったと思います。

 本格的に涼しくなって来た10月下旬あたりからは
もう夜中でも頻繁に震えながら声を出し続けました。
その度に獣医師の元へ駆け込み、大漁の血尿を
出してもらい、点滴と注射をしてもらって・・・
夜中にうめき声を出すサンの身体を懸命に摩って。

 11月下旬、サンの容態がさらに深刻化して
獣医の元へ駆け込みました。
胸水が溜まり肝臓にも腫瘍が見つかりました。
肺も膨らまなくなり呼吸も乱れて来ました。

 12月に入ってさらに容態の厳しくなったサンに
良かれと思って酸素BOXを用意しましたが、
呼吸をし辛そうに鼻にシワを寄せながらも拒否し
私の匂いを探す仕草を見せました。

 旅立つ数日前からサンは目が見えなくなっていて
さらに臭覚までも奪われていました。
そしてサンは私たち夫婦に看取られ逝きました。

 サンの闘病の軌跡を綴って来ましたが、
サンが何故ここまで頑張れたのかは判りませんが、
皆様からの温かいご声援が私とサンに大きな力を
与えて下さった事だけは確かです。

 1年と7ヶ月もの闘病の間、サンと私を見守り応援して
下さった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
きっとサンも有り難うと言いたいにちがいありません。
本当に有り難うございました。

                      レモンより


  そしてポン太よりレモン家の皆様には
きっとサン君がレモン家の皆さんにこう言いたいに
違いないと思い動画にまとめてみました。


(動画は右下のYou Tubeの文字の右側の矢印が4方向に
 広がったところをクリックして大画面でご覧下さい)

 ポン太自身、生前のサン君とレモンママさんの
頑張りに支えられ勇気付けられて来ました。
「サン君!キミはホントに頑張ったよ。
    ポン太にも勇気を与えてくれて有り難う!」

 「そして昨年の5月から毎日夜通し
         介護をしてこられたレモンさん!
サン君が一番望んでいた事、
それはママさんの腕の中から旅立つ事でした。
  サン君はきっと満足していると思いますよ。
    本当にお疲れ様でした」

サン君のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 
                           



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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (こがっち)
2011-12-16 19:36:01
これまで、何度かメールや電話でも状態を教えて頂きました。
ただ、写真や動画でみると色々な思いがこみ上げてきますよね。
レモンさんからは、これまで恩師の一人として色々なことを教えて頂きました。
サン君と過ごした今回の記事は、僕が足りないことや見落としていたこと、忘れていたことを教えて頂いた様に感じました。

サン君を生涯、精一杯育てたレモンさんは本当に尊敬しています。
また、サン君も一生懸命の生涯で素晴らしかったです。
虹の橋でお姉ちゃんたちや、たくさんの仲間が待っていると思います。
たくさんの感動をありがとう。

心よりご冥福をお祈り致します。
返信する
サンくん (スジャスジャ―タ)
2011-12-16 19:56:40
こんばんは。

懸命に難病と闘ったサンくん‥
レモンさんとご家族の皆さん‥

闘病期、本当にお疲れ様でした。

はっきりとした治療方も薬も見つからず‥

本当に並大抵のご苦労ではなかったろうと思います

自分に置き換えて考えてみても泣けて泣けて仕方ありません

サンくんの旅立ちの日‥
最期のお見送りがきちんと出来て、本当によかった‥

サンくん幸せでしたよ。
サンくんの逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。

サンくんえらかったね。
可愛かったね。

正直なところ悲しいお知らせに、どんな言葉をかけていいのかがわからないです。

私の言葉足らず、すみません


マロンちゃんの動画も拝見しましたよ。
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Unknown (ととろ)
2011-12-16 20:46:41
ポン太さん、こんばんは。^ ^
レモンさんへのメッセージ。
この場をお借りすることをどうぞお許しください。m(_ _)m

レモンさん、初めまして。
治療法の確立が難しい病でも諦めず。
サン君と一緒に病気と仲良く1日1日。
本当にお疲れ様でした。

自身も愛息子の勇気がIBDで約8ヶ月の闘病生活の末、今年の2月に旅立っていきました。
サン君と同じく、IBDも治療法が確立されていず、使用する薬や療養食を手探り状態でした。
どんな状態でも
「生きたい!」
と頑張る姿。
その頑張りに精一杯サポートしていきたい。
うまく言葉で言えないのですが、レモンさんのサン君との闘病生活の様子に思わず共感を。

ライムちゃん、サン君がいない喪失感。
悲しみ。
時間の流れの中でゆっくりと。
レモンさんの心が癒されますように…。

やや長めとなってしまいましたが。
サン君のご冥福を心からお祈り申し上げます。
返信する
ありがとうサン君 (るんる)
2011-12-16 20:54:46

レモンさんの気持ち
サン君の想い
ほんの少しですが、私にもレモンさんの気持ちが
わかるような気がしています。

どのように言葉に表せばいいのか悩みましたが

いっぱいがんばりましたね。
お疲れさまでした。
そして、ありがとう。

これが私の精一杯の言葉です。

ライムちゃん
サン君
愛する人に見守られて幸せでしたね。

心からご冥福をお祈りいたします。
返信する
本当に有難うございました。 (レモン)
2011-12-16 22:30:02
レモンです。

先ほどサンを荼毘に付し帰宅いたしました。
ポン太さん たくさんのお気遣いと励ましを
本当にありがとうございました。
ブログをお借りしてしまってご迷惑をおかけし
重ね重ね申し訳ありません。

そして
名も明かさずにいた私やサンへの
温かいメッセージを下さっていた皆様
本当に有難うございました。
どんなにか皆さんからの励ましに助けられたか…

サンは私や主人が見守る中 苦しまず眠るように旅立ってくれました。これはサンが私に残してくれた最高の優しさだと思っています。

昨年5月 余命1週間から10日と言われたサンは
担当獣医が首をかしげ、苦笑いをする程に日々を
過ごしてくれました。
1日24時間 1年7ヶ月 存分に一緒に居られて
私は幸せでした。

初代仔レモンから始まってピンキー、ライム、サンと
13年間のフェレットライフに終止符を打ちますが
沢山の仲間と会えたことに感謝します。
返信する
Unknown (こめすけ)
2011-12-16 22:44:02
レモンさん、サンちゃん、今までよく一緒にがんばってましたね

レモンさんのがんばっているのをみて、サンちゃんも一緒にがんばっていたのでしょうね

今までの介護生活が無くなって、サンちゃんが亡くなった以上にぽっかりと穴が開いてしまうでしょうが、少しずつでも穴を埋めていくように前向きに過ごしてくださいね
いつまでも落ち込んでいると、サンちゃん達が心配してしまいますよ
大丈夫だから、天国でみんなと遊んでなって笑顔で話しましょうね
返信する
ご冥福をお祈りいたします (メイママ)
2011-12-17 12:26:09
サン君、レモンママさま、
闘病生活、本当に辛く長く苦しい毎日だったと思います。
お医者様も驚くくらい頑張って、長生きしてくれて、最後は見守っている中で旅立ってくれて、最後の最後までサン君は本当によい子でしたね。
きっと、レモンママさまと家族の皆様に感謝していると思います。
そして、虹の橋の向こうで、元気な体で走り回っていると思います。
本当に小さな体で最後まで頑張ってくれて、
勇気と感動と元気をもらいました。
サン君、本当に本当に頑張ったね、ありがとう
!!

ポン太さんの動画もステキですね。
ポン太さんの動画で涙が止まらなくなりました。ポン太さんの愛情もきっとサン君に伝わっていると思います。

ポン太さんも、体調があまりよろしくないようですが、風邪など引かないように、腰も暖めて、休めるときはゆっくり休んでくださいね♪
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お悔やみ申し上げます (SARU)
2011-12-17 16:50:30
レモンさん、初めまして。SARUと申します。

サン君につきましては、心よりお悔やみ申し上げます。

サン君についてはポン太さんのブログで何度か紹介があり、そのたびにサン君の生命力、そしてレモンさんの献身的な介護にはただただ感心するばかりでした。
サン君はレモンさんというお母さんを持てて本当に幸せだったことでしょう。

うちも「銀」という男の子を今年の5月にアリューシャン病で亡くしました。DIMもアリューシャン病も治療法の無い難病です。フェレ医学が進歩して早く治療法が見つかることを期待して止みません。

銀は生きていれば現在2歳とちょっと。サン君の方がお兄さんでしょうか? 虹の橋の向こうで一緒に遊んでくれると嬉しいです。
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Unknown (mixiのポン太)
2011-12-17 22:46:08
サン君のご冥福を心よりお祈りいたします。

そして、レモンさん。
長い介護生活、本当にお疲れ様でした。
DIMという難病で介護も手探りの状態だったはず。理解できないものを相手にすると疲労度も増すもの。
ご苦労のほど、計り知れません。
サン君自身もそんな自分の周りを感じて何とかしたいと懸命にがんばった結果が1年7ヶ月という奇跡的な時間を作り出したのでしょう。

サン君の辛そうにしている姿を見ていっそ変わってあげられたら・・・、と思われることも多々あったと思います。
サン君もきっとそんなレモンさんのそばにいたい一心だったのでしょうね。



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Unknown (kurimomo)
2011-12-18 16:39:48
サンくんのことは、以前にこちらのポン太さんのブログを介してお教えいただいておりました。
あれからどうしているのかな、と思っておりました。
レモンさんご一家へ…改めまして、心からお悔やみを申し上げます。

不治といわれる病に我が子が侵された、その時の親御さんの気持ちを思うと、何とも言えない思いに駆られます。
だけど、そんな中でも必死にサンくんは生きようと頑張ったんですね!
生き物の持つ生命力には、本当にいつも頭が下がる思いです。
サンくんは、レモンさんご一家と、少しでも長い時間を一緒に過ごしたかったんだろうなあ、と感じます。
もう今は苦しみから解放されて、虹の橋のたもとで飛び跳ねながら、きっとレモンさんご一家を見守ってくれている事と思います。
レモンさん、本当にお疲れさまでした!
サンくん、本当に偉かったね!!
ポン太さんも、色々とお疲れさまでした…!
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