9月28日の発表で、京都大学の電磁波送電system開発が世界でも最大級の実験に入ったと発表があった。
ケーブル無しで、送電する方式は、電子レンジのように電磁波を用いての送電方法。数GHzの電波による電力伝送であり
将来は、宇宙から大量送電するとか、手短では、電気自動車に送電線などプラグなど使わずに充電できる装置も開発可能に成って来る。
コノ発表は以外と気功の治療方法と深い関係が有る事が判明します。
神経細胞を微量電気圧で刺激する事で神経細胞から、物質が供給され、神経系に信号となって伝達される事は、すでに昔に発見されている。
今回の京大の実験装置と同じシステムで、気功の波長が電磁波として、手から発信されて、それを受けた患者側は、微量電気として患部の神経細胞に刺激を受けて、神経細胞中の微量電気は急激な細胞膜の活性につながり、神経細胞からの信号を治療のパルスとして、人体が受け止め細胞中の盛んな活動による、即急な治療システムが働き、筋肉細胞中の炎症の和らげやら、筋細胞への急激な血行増進に大きく関与するのが見られる。
以下は京都大学による研究成果である。
テラヘルツ波は300GHz~10THzの光と電波の境界領域の周波数帯で、遠赤外線とも呼ばれる。電磁波を用いて分子振動のコントロールを高強度のテラヘルツ波パルスによって行うことを試みると、L-アルギニン酸の微結晶をポリエチレンで固めたペレットに高強度テラヘルツ波パルスを照射し、ペレットへの吸収スペクトルを観測したところ、分子間の振動モードの周波数が全体として低周波数側にシフトすることを見出した。これは分子間の振動周期が遅くなった=分子間の距離が伸び、結合が緩んだことを示す(結晶が膨張している状態で、さらに振幅が大きくなり、分子間距離が無限大になったときが“融解”である)。L-アルギニン酸の微結晶は熱によっても同様に低周波数側にシフトすることがわかっているが、「今回照射したテラヘルツ電磁波パルスのエネルギーは1 mW以下の平均出力であり、吸収スペクトルの低周波数側へ移行は熱によるとは考えられない」と京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)の田中耕一郎教授は話す。このテラヘルツ波の物性研究の第一人者だ。
量子力学的に見ると、量子準位の梯子20段程度を順番に瞬間的に駆け上がった結果になる。これまでのさまざまな周波数の光源による駆け上がりは最大でも数段程度であったことを考えると、大きな成果だ。「テラヘルツ電磁波パルスは、タンパク質のような巨大分子などの立体配位の操作、化学反応の促進や有機分子結晶の精製に使える可能性がある」。
電磁波といってもいろいろあります。ガンマー線や�線、太陽の光、赤外線、マイクロ波・・・・全部電磁波に含まれるのです。
ところが一般の人が電磁波というときのイメージには、太陽の光や�線は入っていませんよね。なんとなく電磁波と呼んでしまっていて・・・・電磁波といってもガンマー線やX線のように浴びれば癌になることが明らかなものから、太陽光線のようになければ生きていけないものまでいろいろあり、それぞれ違う性質を持っていて、とても一言では説明できません。それなのに”電磁波は危ない”と一くくりにされて語られているのが現状です。
今まで、ガンマー線や�線のように波長が短くエネルギーの高い電磁波に関しては、ある程度危険性が知られていましたが、最近話題になっているのは携帯電話のマイクロ波と送電線や家電製品などから出る低周波の電磁波です。実はこのマイクロ波と低周波も分けて考えないといけないんです。
携帯電話から発生する電磁波は、マイクロ波というもので十億ヘルツくらいです。多少周波数は違いますが電子レンジに使われているものと同種です(24.5億ヘルツ)。マイクロ波にはものを発熱させる作用があり、ホットスポットエフェクトと呼ばれている現象が起こります。
たとえば携帯電話から発生したマイクロ波が頭に当たると、頭蓋骨などによって散乱・反射をし、脳の中心部に集中して発熱させるわけてす。そのため、郵政省の答申でも、7センチ以上離さなければ基準値をこえるといっているほどです。
低周波の電磁波というのは家庭の電気の50ヘルツとか60ヘルツとか呼ばれているものです。交流の電気が流れるとそのまわりには電磁波が発生します。
ところが50ヘルツ・60ヘルツといった低周波の電磁波の波長といいますと、波と波の間の距離は6000キロメートルにも及び、とても波の感じではありません。低周波の電磁波は波長がとても長いので、”電磁波”という波として考えるよりも、そこにできている電場、磁場というものに注目したほうが理解しやすいのです。
というわけで”低周波の電磁波問題”と言った場合、電気を使うことによってできる磁場や電場の中に人や生物がいることによって受ける影響を指します。電磁波によって作られる場のことを電磁場というので同じ意味なのですが、アメリカなどでは電磁波問題とは言わないで電磁場問題と呼んでいます。電力会社などは電磁波と呼ぶと何やら危険なものをパーツと発射しているようなイメージになるということから抵抗していて、「電磁界」などという呼び方をしています。
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低周波の研究は着水艦から
人体に対する影響という点では携帯電話のようなマイクロ波の問題は比較的早くから議論がありました。1930年代の終わり頃からレーザーなどの軍事利用が進んだ関係で、人体への影響が研究されていました。その頃はまだ、低周波に対してはほとんど関心が払われていませんでした。
ところがあるとき急に脚光を洛び始めたのです。これもやはり米ソの冷戦構造の中で発達してきた軍事技術だったんです。
潜水艦などと通信をする場合、マイクロ波とかそういう周波数の電波は海の水に吸収されてしまいます。ところが低周波は水に吸収されないため、モジュレーション(変調)といって低周波と高周波を混ぜるような方法を使うとうまく通信ができることがわかったんです。それまで原子力潜水艦は浮上しなければ通信できなかったのが、海の底に潜ったままで世界中の原子力潜水艦と通信できるわけで、アメリカは1970年代から大々的に低周波の研究を始めました。
そうやって研究が進んでいくうちにカルシウムの漏洩が発見された。75年のことですが、脳細胞からカルシウムイオンが溶け出してしまうんですね。
カルシウムというのは骨を作っているだけじやなくて大変重要なものなんです。神経伝達に使われているのはカルシウムイオンの蛋白質だし、細胞分裂にもカルシウムイオンが大切な役割を果たしている。それほど重要なものが漏洩してしまうことがわかった・・・・それをきっかけにして、どうも100ヘルツ以下の低周波というものは生命にいろいろな影響がありそうだ、ということで研究が進んだんです。
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地球の磁場その一
地球に元々磁場があるのはご存知ですよね。これは定常磁場といって今まで話してきた低周波の変動磁場とは違うものです。低周波の場合、一秒間に50回なり60回なりの周期で変動し、波になっているので変動磁場と呼ばれますが、地球の磁気は北がN極、南がS極と決まっていて変動しませんよね。それで定常磁場と呼ぶのです。
地球に元々ある程度の定常磁場が人体に影響があるという論文は出ていません。定常磁場で影響があるとすれば、数十万ミリガウス以上じやないでしょうか。考えてみれば地球に磁場がある中で生物が進化してきたわけですから、むしろ地球に元々あるくらいの定常磁場は生命にとって必要なのかもしれません。
ところでこの定常磁場、変動しないとはいっても過去に何度か逆転しています。これを発見したのは故・松山基範京大教授で、今のところ
「カンブリア紀(五億六千年前~五億年前)」
「デボン紀(四億一千年前~三億六千年前)」
「ペルム紀(二億八千年前~二億四千年前)」
「三畳紀(二億四千年前~二億一千年前)」
「白亜紀(一億四千年前~六千四百年前)」の末期に
磁場の反転が起きたことがわかっています。
逆転するときには磁場がゼロになる時があるわけですが、磁場がゼロになったときに生物がどうなると思いますか? ご存じの方も多いかと思いますが、紀の境目では生物種の大幅な変化が見られます。白亜妃の末期に起きた恐竜の絶域は有名ですよね。
恐竜の絶滅に関しては諸説ありますが、隕石落下によって太陽の光が遮られて地球上の生物が死滅したという説が有力です。ところが、この説だけでは植物に対する影響が少なかったことが説明できないといわれています。
やはりこれにも電磁波が関係していて、隕石の衝突によって地球のマグマの流れが変わり地球の磁場が逆転に向かったことが要因の一つだと考えられています。また、ペルム紀の末期には生物種の95パーセントが絶滅したといわれています。
今はブルーネス期と呼ばれ、70万年はど前に現在の磁場になりました。定常磁場はここ200年間くらいで急激に落ちていますから、このままいくと二千年後にゼロになり、磁場の逆転が起こるかもしれません。ところが、人類の祖先である原人が発生したのがちょうど70万年くらい前ですから、今の人類は磁場の逆転を経験していません。もし定常磁場がゼロになったときに人類がどうなるのか、誰にもわからないのです。
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地球の磁場その二
話がだいぶずれてしまいましたので元に戻しましょう。地球上にもともとあった磁場というのはこの定常磁場だけではなく、シューマン共振電磁波と呼ばれるものがあります。
電磁波にもいろいろな波長のものがあることは申し上げましたが、その中で地球のサイズと共鳴するものがあるのです。地球の半周が約二万キロですから波長が二万キロの電磁波、つまり14ヘルツくらいの電磁波は地球と共鳴することになります。シユーマンという人が「地球にこういう電磁波があってもおかしくない」と1950年頃に予言したところから彼の名前がつきました。具体的には7.8、14.1、20.3、26.4、32.5ヘルツのところにシューマン共振電磁波のピークがあります。
このシューマン共振電磁波は、地球の生命と深い関わりがあるといわれていま
す。生命は太陽の光によって浅い海で誕生したといわれていましたが、、最近は生命の誕生は深い海だったのでは、という説が有力です。太陽光線の届かない深海などでも独自の生態系などが見つかっていますし、細菌なども深い海の方がDNA(遺伝子)が活性化するという研究も出ています。
でも深海には太陽の光は届きません。そこで、シユーマン共振電磁波のエネルギーが生命誕生に関わっていたのではないかといわれているのです。シユーマン共振電磁波は現在では0.01ミリガウス程度の強さですが、生命誕生の頃は雷や噴火など電磁波を発生する要因が多かったはずですから、電磁波ももっと強かったと考えられます。
この電磁波が生命誕生に一役買っていたといわれる理由の一つにサイクロトロン共鳴というものがあります。地球の定常磁場があるところにシユーマン共振電磁波(低周波の変動磁場)がきますとイオンがらせん運動を始めるんです・・・・ちょうど生物の細胞にあるDNAのように。DNAがなぜらせん構造をしているのかが、シユーマン共振電磁波とサイクロトロン共鳴でうまく説明できるわけです。
面白いことには、このシユーマン共振電磁波は人間の脳波とも関連があります。脳波にはα波(8~14ヘルツ)、β1波(14~20ヘルツ)、β2波(20~32.5ヘルツ)、θ波・σ波(7ヘルツ以下)がありますが、この周波数帯が見事にシユーマン共振電磁波のピークと対応しているのです(下図)。
また、癲癇(てんかん)の患者にシユーマン共振電磁波の領域を照射すると癲癇の発作が起きるという論文も発表されています。
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慎重なる回避
電磁波問題というのが議論されていく中で、今申し上げてきたようなことが少しずつ研究されるようになり、低周波の電磁波というのは、ひょつとすると生命に大変な影響を及ぼすのではないかといわれるようになってきています。
ところが、35億年前に電磁波で生命が誕生したとか、DNAのらせん構造がシユーマン共振電磁波の影響だといったことは、まだ証明されたわけではなく、推論でしかありません。また、「50ヘルツ60ヘルツの電磁波で小児白血病が起きる」という調査結果はたくさん出ていますが、そのメカニズムについてもはっきりわかってはいません。
しかしながら、50ヘルツ、60ヘルツといった領域の低周波については過去に人類は経験していません。したがって人間がそれに対応できるのかどうかは未知数だということは確かです。はっきりしたメカニズムが解明されてないとはいえ、”慎重なる回避”の姿勢で取り組んでいくべきなのではないでしょうか。
実はその昔、今から100年前、エジソンが電気事業を始めようとしたとき弟子のテスラと論争があったんてす。エジソンは直流送電を、テスラは交流送電を主張していました。そのときエジソンは「交流の電気は危ない」と言ったらしいんです。彼はきっと感覚的にわかっていたんでしょうね。結局、経済効率の点からエジソンは負けて現在の交流送電が主流になってしまいましたが、もう少し慎重になって、あのときに直流送電を採用していれば、こんな問題は起きなかったかもしれません。
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日本の現状
現在、先進国は電気という便利な世界にどっぶり漬かっているわけですが、”慎重なる回避”という思想から、諸外国では少しずつ対策がとられています。
ヨーロッパとかアメリカは送電線とか配電線の地中化を進めていて、ニューヨークやパリなどは全部地面の下です。アメリカでは、そもそも送電線は離して建てるという方針でやっていて、テネシーバレーオーソリティという電力会社は1994年の三月に小学校、幼稚園、学校、病院から千二百フィート(約400メートル)以内には送電線は建てないと決定しています。電力会社の側から進んで決定しているんですよ。
ところが日本では今、学校の敷地に送電線を建てるというのがあたりまえになつている。個人の土地は許可をとるのが大変でしょう。ところが学校は自治体に話を通せば、比較的簡単に許可がおりるのです。
しかも、東京などの大都会では、私立の学校や幼稚園、お寺、教会などの敷地の地下に変電所を作るというのが流行っています。敷地さえ永久に貸してもらえれば建物を作ってあげますといって・・・・お金の無いところは大喜びで飛びつくわけです。
子どもたちは電磁波の影響を受けやすいといわれているのですが、そういったことに対する配慮が全くない。憂慮すべきことです。産婦人科の真横に変電所を作るような国なんてどこにあるのかと考えると悲しくなりますよ。
結局、日本という国は”慎重なる回避”という思想をもっていないのです。だとすれば、私たち一人一人が.”慎重なる回避”という姿勢を真剣に考えていかなければ・・・・。電磁波による害が全くないことが解明されれば取り越し苦労に終わってしまうのですが、もし本当に人体に対する影響があったときのことを考えたら損はないのではないでしょうか。
電気というのは科学技術文化の便利さのシンボルであり、電磁波問題というのは、その電気の問題です。ガスやガソリン、原子力など、様々なエネルギーがあるなかで、みなさん電気だけは大丈夫だと思い込んでいたわけですが、考えてみると、安全であるという検証がされぬまま、ただ、安全だという前提で使っていただけなんです。
便利なものにはそれなりのリスクがあるというのが科学技術の鉄則で、電気も例外ではなかったという点では別に驚くことはありません。その便利さと裏腹のリスクを私たちがどこまで受け止めていくかということなのでしょう。
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ケーブル無しで、送電する方式は、電子レンジのように電磁波を用いての送電方法。数GHzの電波による電力伝送であり
将来は、宇宙から大量送電するとか、手短では、電気自動車に送電線などプラグなど使わずに充電できる装置も開発可能に成って来る。
コノ発表は以外と気功の治療方法と深い関係が有る事が判明します。
神経細胞を微量電気圧で刺激する事で神経細胞から、物質が供給され、神経系に信号となって伝達される事は、すでに昔に発見されている。
今回の京大の実験装置と同じシステムで、気功の波長が電磁波として、手から発信されて、それを受けた患者側は、微量電気として患部の神経細胞に刺激を受けて、神経細胞中の微量電気は急激な細胞膜の活性につながり、神経細胞からの信号を治療のパルスとして、人体が受け止め細胞中の盛んな活動による、即急な治療システムが働き、筋肉細胞中の炎症の和らげやら、筋細胞への急激な血行増進に大きく関与するのが見られる。
以下は京都大学による研究成果である。
テラヘルツ波は300GHz~10THzの光と電波の境界領域の周波数帯で、遠赤外線とも呼ばれる。電磁波を用いて分子振動のコントロールを高強度のテラヘルツ波パルスによって行うことを試みると、L-アルギニン酸の微結晶をポリエチレンで固めたペレットに高強度テラヘルツ波パルスを照射し、ペレットへの吸収スペクトルを観測したところ、分子間の振動モードの周波数が全体として低周波数側にシフトすることを見出した。これは分子間の振動周期が遅くなった=分子間の距離が伸び、結合が緩んだことを示す(結晶が膨張している状態で、さらに振幅が大きくなり、分子間距離が無限大になったときが“融解”である)。L-アルギニン酸の微結晶は熱によっても同様に低周波数側にシフトすることがわかっているが、「今回照射したテラヘルツ電磁波パルスのエネルギーは1 mW以下の平均出力であり、吸収スペクトルの低周波数側へ移行は熱によるとは考えられない」と京都大学物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス)の田中耕一郎教授は話す。このテラヘルツ波の物性研究の第一人者だ。
量子力学的に見ると、量子準位の梯子20段程度を順番に瞬間的に駆け上がった結果になる。これまでのさまざまな周波数の光源による駆け上がりは最大でも数段程度であったことを考えると、大きな成果だ。「テラヘルツ電磁波パルスは、タンパク質のような巨大分子などの立体配位の操作、化学反応の促進や有機分子結晶の精製に使える可能性がある」。
電磁波といってもいろいろあります。ガンマー線や�線、太陽の光、赤外線、マイクロ波・・・・全部電磁波に含まれるのです。
ところが一般の人が電磁波というときのイメージには、太陽の光や�線は入っていませんよね。なんとなく電磁波と呼んでしまっていて・・・・電磁波といってもガンマー線やX線のように浴びれば癌になることが明らかなものから、太陽光線のようになければ生きていけないものまでいろいろあり、それぞれ違う性質を持っていて、とても一言では説明できません。それなのに”電磁波は危ない”と一くくりにされて語られているのが現状です。
今まで、ガンマー線や�線のように波長が短くエネルギーの高い電磁波に関しては、ある程度危険性が知られていましたが、最近話題になっているのは携帯電話のマイクロ波と送電線や家電製品などから出る低周波の電磁波です。実はこのマイクロ波と低周波も分けて考えないといけないんです。
携帯電話から発生する電磁波は、マイクロ波というもので十億ヘルツくらいです。多少周波数は違いますが電子レンジに使われているものと同種です(24.5億ヘルツ)。マイクロ波にはものを発熱させる作用があり、ホットスポットエフェクトと呼ばれている現象が起こります。
たとえば携帯電話から発生したマイクロ波が頭に当たると、頭蓋骨などによって散乱・反射をし、脳の中心部に集中して発熱させるわけてす。そのため、郵政省の答申でも、7センチ以上離さなければ基準値をこえるといっているほどです。
低周波の電磁波というのは家庭の電気の50ヘルツとか60ヘルツとか呼ばれているものです。交流の電気が流れるとそのまわりには電磁波が発生します。
ところが50ヘルツ・60ヘルツといった低周波の電磁波の波長といいますと、波と波の間の距離は6000キロメートルにも及び、とても波の感じではありません。低周波の電磁波は波長がとても長いので、”電磁波”という波として考えるよりも、そこにできている電場、磁場というものに注目したほうが理解しやすいのです。
というわけで”低周波の電磁波問題”と言った場合、電気を使うことによってできる磁場や電場の中に人や生物がいることによって受ける影響を指します。電磁波によって作られる場のことを電磁場というので同じ意味なのですが、アメリカなどでは電磁波問題とは言わないで電磁場問題と呼んでいます。電力会社などは電磁波と呼ぶと何やら危険なものをパーツと発射しているようなイメージになるということから抵抗していて、「電磁界」などという呼び方をしています。
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低周波の研究は着水艦から
人体に対する影響という点では携帯電話のようなマイクロ波の問題は比較的早くから議論がありました。1930年代の終わり頃からレーザーなどの軍事利用が進んだ関係で、人体への影響が研究されていました。その頃はまだ、低周波に対してはほとんど関心が払われていませんでした。
ところがあるとき急に脚光を洛び始めたのです。これもやはり米ソの冷戦構造の中で発達してきた軍事技術だったんです。
潜水艦などと通信をする場合、マイクロ波とかそういう周波数の電波は海の水に吸収されてしまいます。ところが低周波は水に吸収されないため、モジュレーション(変調)といって低周波と高周波を混ぜるような方法を使うとうまく通信ができることがわかったんです。それまで原子力潜水艦は浮上しなければ通信できなかったのが、海の底に潜ったままで世界中の原子力潜水艦と通信できるわけで、アメリカは1970年代から大々的に低周波の研究を始めました。
そうやって研究が進んでいくうちにカルシウムの漏洩が発見された。75年のことですが、脳細胞からカルシウムイオンが溶け出してしまうんですね。
カルシウムというのは骨を作っているだけじやなくて大変重要なものなんです。神経伝達に使われているのはカルシウムイオンの蛋白質だし、細胞分裂にもカルシウムイオンが大切な役割を果たしている。それほど重要なものが漏洩してしまうことがわかった・・・・それをきっかけにして、どうも100ヘルツ以下の低周波というものは生命にいろいろな影響がありそうだ、ということで研究が進んだんです。
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地球の磁場その一
地球に元々磁場があるのはご存知ですよね。これは定常磁場といって今まで話してきた低周波の変動磁場とは違うものです。低周波の場合、一秒間に50回なり60回なりの周期で変動し、波になっているので変動磁場と呼ばれますが、地球の磁気は北がN極、南がS極と決まっていて変動しませんよね。それで定常磁場と呼ぶのです。
地球に元々ある程度の定常磁場が人体に影響があるという論文は出ていません。定常磁場で影響があるとすれば、数十万ミリガウス以上じやないでしょうか。考えてみれば地球に磁場がある中で生物が進化してきたわけですから、むしろ地球に元々あるくらいの定常磁場は生命にとって必要なのかもしれません。
ところでこの定常磁場、変動しないとはいっても過去に何度か逆転しています。これを発見したのは故・松山基範京大教授で、今のところ
「カンブリア紀(五億六千年前~五億年前)」
「デボン紀(四億一千年前~三億六千年前)」
「ペルム紀(二億八千年前~二億四千年前)」
「三畳紀(二億四千年前~二億一千年前)」
「白亜紀(一億四千年前~六千四百年前)」の末期に
磁場の反転が起きたことがわかっています。
逆転するときには磁場がゼロになる時があるわけですが、磁場がゼロになったときに生物がどうなると思いますか? ご存じの方も多いかと思いますが、紀の境目では生物種の大幅な変化が見られます。白亜妃の末期に起きた恐竜の絶域は有名ですよね。
恐竜の絶滅に関しては諸説ありますが、隕石落下によって太陽の光が遮られて地球上の生物が死滅したという説が有力です。ところが、この説だけでは植物に対する影響が少なかったことが説明できないといわれています。
やはりこれにも電磁波が関係していて、隕石の衝突によって地球のマグマの流れが変わり地球の磁場が逆転に向かったことが要因の一つだと考えられています。また、ペルム紀の末期には生物種の95パーセントが絶滅したといわれています。
今はブルーネス期と呼ばれ、70万年はど前に現在の磁場になりました。定常磁場はここ200年間くらいで急激に落ちていますから、このままいくと二千年後にゼロになり、磁場の逆転が起こるかもしれません。ところが、人類の祖先である原人が発生したのがちょうど70万年くらい前ですから、今の人類は磁場の逆転を経験していません。もし定常磁場がゼロになったときに人類がどうなるのか、誰にもわからないのです。
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地球の磁場その二
話がだいぶずれてしまいましたので元に戻しましょう。地球上にもともとあった磁場というのはこの定常磁場だけではなく、シューマン共振電磁波と呼ばれるものがあります。
電磁波にもいろいろな波長のものがあることは申し上げましたが、その中で地球のサイズと共鳴するものがあるのです。地球の半周が約二万キロですから波長が二万キロの電磁波、つまり14ヘルツくらいの電磁波は地球と共鳴することになります。シユーマンという人が「地球にこういう電磁波があってもおかしくない」と1950年頃に予言したところから彼の名前がつきました。具体的には7.8、14.1、20.3、26.4、32.5ヘルツのところにシューマン共振電磁波のピークがあります。
このシューマン共振電磁波は、地球の生命と深い関わりがあるといわれていま
す。生命は太陽の光によって浅い海で誕生したといわれていましたが、、最近は生命の誕生は深い海だったのでは、という説が有力です。太陽光線の届かない深海などでも独自の生態系などが見つかっていますし、細菌なども深い海の方がDNA(遺伝子)が活性化するという研究も出ています。
でも深海には太陽の光は届きません。そこで、シユーマン共振電磁波のエネルギーが生命誕生に関わっていたのではないかといわれているのです。シユーマン共振電磁波は現在では0.01ミリガウス程度の強さですが、生命誕生の頃は雷や噴火など電磁波を発生する要因が多かったはずですから、電磁波ももっと強かったと考えられます。
この電磁波が生命誕生に一役買っていたといわれる理由の一つにサイクロトロン共鳴というものがあります。地球の定常磁場があるところにシユーマン共振電磁波(低周波の変動磁場)がきますとイオンがらせん運動を始めるんです・・・・ちょうど生物の細胞にあるDNAのように。DNAがなぜらせん構造をしているのかが、シユーマン共振電磁波とサイクロトロン共鳴でうまく説明できるわけです。
面白いことには、このシユーマン共振電磁波は人間の脳波とも関連があります。脳波にはα波(8~14ヘルツ)、β1波(14~20ヘルツ)、β2波(20~32.5ヘルツ)、θ波・σ波(7ヘルツ以下)がありますが、この周波数帯が見事にシユーマン共振電磁波のピークと対応しているのです(下図)。
また、癲癇(てんかん)の患者にシユーマン共振電磁波の領域を照射すると癲癇の発作が起きるという論文も発表されています。
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慎重なる回避
電磁波問題というのが議論されていく中で、今申し上げてきたようなことが少しずつ研究されるようになり、低周波の電磁波というのは、ひょつとすると生命に大変な影響を及ぼすのではないかといわれるようになってきています。
ところが、35億年前に電磁波で生命が誕生したとか、DNAのらせん構造がシユーマン共振電磁波の影響だといったことは、まだ証明されたわけではなく、推論でしかありません。また、「50ヘルツ60ヘルツの電磁波で小児白血病が起きる」という調査結果はたくさん出ていますが、そのメカニズムについてもはっきりわかってはいません。
しかしながら、50ヘルツ、60ヘルツといった領域の低周波については過去に人類は経験していません。したがって人間がそれに対応できるのかどうかは未知数だということは確かです。はっきりしたメカニズムが解明されてないとはいえ、”慎重なる回避”の姿勢で取り組んでいくべきなのではないでしょうか。
実はその昔、今から100年前、エジソンが電気事業を始めようとしたとき弟子のテスラと論争があったんてす。エジソンは直流送電を、テスラは交流送電を主張していました。そのときエジソンは「交流の電気は危ない」と言ったらしいんです。彼はきっと感覚的にわかっていたんでしょうね。結局、経済効率の点からエジソンは負けて現在の交流送電が主流になってしまいましたが、もう少し慎重になって、あのときに直流送電を採用していれば、こんな問題は起きなかったかもしれません。
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日本の現状
現在、先進国は電気という便利な世界にどっぶり漬かっているわけですが、”慎重なる回避”という思想から、諸外国では少しずつ対策がとられています。
ヨーロッパとかアメリカは送電線とか配電線の地中化を進めていて、ニューヨークやパリなどは全部地面の下です。アメリカでは、そもそも送電線は離して建てるという方針でやっていて、テネシーバレーオーソリティという電力会社は1994年の三月に小学校、幼稚園、学校、病院から千二百フィート(約400メートル)以内には送電線は建てないと決定しています。電力会社の側から進んで決定しているんですよ。
ところが日本では今、学校の敷地に送電線を建てるというのがあたりまえになつている。個人の土地は許可をとるのが大変でしょう。ところが学校は自治体に話を通せば、比較的簡単に許可がおりるのです。
しかも、東京などの大都会では、私立の学校や幼稚園、お寺、教会などの敷地の地下に変電所を作るというのが流行っています。敷地さえ永久に貸してもらえれば建物を作ってあげますといって・・・・お金の無いところは大喜びで飛びつくわけです。
子どもたちは電磁波の影響を受けやすいといわれているのですが、そういったことに対する配慮が全くない。憂慮すべきことです。産婦人科の真横に変電所を作るような国なんてどこにあるのかと考えると悲しくなりますよ。
結局、日本という国は”慎重なる回避”という思想をもっていないのです。だとすれば、私たち一人一人が.”慎重なる回避”という姿勢を真剣に考えていかなければ・・・・。電磁波による害が全くないことが解明されれば取り越し苦労に終わってしまうのですが、もし本当に人体に対する影響があったときのことを考えたら損はないのではないでしょうか。
電気というのは科学技術文化の便利さのシンボルであり、電磁波問題というのは、その電気の問題です。ガスやガソリン、原子力など、様々なエネルギーがあるなかで、みなさん電気だけは大丈夫だと思い込んでいたわけですが、考えてみると、安全であるという検証がされぬまま、ただ、安全だという前提で使っていただけなんです。
便利なものにはそれなりのリスクがあるというのが科学技術の鉄則で、電気も例外ではなかったという点では別に驚くことはありません。その便利さと裏腹のリスクを私たちがどこまで受け止めていくかということなのでしょう。
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