誹謗中傷

「知る権利」

「言論の自由」

とは、なんなんだろう、と

最近よく考える。

1番最近感じたのは、

羽生結弦さんの離婚報道。

熱狂的なファンや報道は

「知る権利」「言論の自由」を

振りかざして、

大した配慮もなく

踏み込んで行ったのだろうと推察される。

先の「ジャニーズ問題」

「自衛隊セクハラ問題」

「東池袋自動車暴走事故」

などに関しても、

被害者や被害者家族に対して

言われのない誹謗中傷が続いたと聞く。

それで自殺者も出てしまっているわけだし。

私たちのちょっとした「知りたい欲」って

それを知って一時、

「ふぅん、そうなんだぁ」と思うくらいの

大した内容じゃないことも多い。

「ふぅん、そうなんだぁ」と言ったら

そこでおしまいで、

後は忘れてるくらいの。

でもその言葉で

死にたくなっちゃうくらい

辛く感じる人もいるってこと、

もっと考えた方がいいと思う。

あなたが思うよりもずっと

被害者や被害者家族の

心の傷は深いのだと。

私は事件や事故じゃないけれど

夫を亡くしてからの

周りの「知りたい欲」の言葉や

配慮のない言葉に

苦しめられてきました。

近しい人の死を間近に体験した人は特に

ちょっとした言葉でも

傷ついて悩んでしまうんですね。

無責任に放つ

「ふぅん、そうなんだぁ」と

言うくらいしか、発展しない質問や、

匿名で放つ

「言論の自由」という言葉の暴力。

それが当事者にとっては、

誹謗中傷なのですね。

各事件の被害者やその家族とは

知り合いでもなんでもないのですが、

その心情を思うと、心が痛みます。

他者の心情を思い、痛む心を

誰もが持つ社会になればいいなと

心から思います。

（北朝鮮のミサイルが発射された朝に思う）