私がJodie Foster(1962-)の映画で最も評価するのは、Contact(1997)だ。繰り返し見ているけれどおもしろい。Jodieの映画はその後、あまりいいものがないのは残念だ。
この映画Contactは生命の進化とか宇宙についていろいろなことを考えさせられた映画だった(監督はRobert Zemeckis(1952-)ZemeckisはBack to the Futureのシリーズ(1985)(1989)(1990)が有名。)
原作を書いたCarl Sagan(1934-1996)は、NASAの宇宙開発計画に長く関与したほか、科学技術に関する傑出した見識で知られていたが、Contactが遺作となった)。
この映画の中でDr.Eleanor Ann Arroway(Jodie Foster 1962-)が神学者であるPalmer Joss(Mathew McConaughey 1969- Fosterの相手役としては若いことも注目される)になぜ危険を冒して宇宙にゆくのかと問われて答えるところがある。つぎのように答えている。
For as long as I can remember I've been searching for something some reason why we're here. If this is a chance to find out even just a little part of that answer...I think it's worth a human life(from Contact)。
Contact fan made trailer trailerの最後の部分にこの言葉が出てくる。
神の存在とか異星人とかいった問題に対して、この映画は科学者である主人公の経験を通して、ひとつの答えを示しているように思える。
また原作でも映画でも北海道が舞台に使われるのも、日本の産業技術への評価を示しているようで興味深い。
この作品では登場人物がいろいろな性格や性質を象徴する存在として描かれている。たとえば研究室の盲目の友人Kent(William Fichtner)は善意や友情の象徴だろう。恩師でありしかし業績を横取りする存在となるのがDr.David Drumplin(Tom Skerritt)。安全保障省顧問としてEleanorの査問役に登場するはJames Wood(Michael Kitz)。彼等は邪悪さの象徴なのだろう。遠い宇宙空間での父親との邂逅場面も極めて象徴的で奥が深い。
画面にBill Clintonが登場することも話題を呼んだ映画だった。
Written by Hiroshi Fukumitsu. You may not copy, reproduce or post without obtaining the prior consent of the author.
2009-01-02(2016-05-31更新)