土地をタダで貰うと贈与税がかかります。
他人から土地をタダで譲り受けた場合に課せられる贈与税額をご紹介しましょう。
なお、ご紹介する贈与税額は目安であり、必ずしも実際の税額と一致するわけではないため留意してください。
実勢価格が500万円の土地を譲り受けると贈与税額は33万5,000円程度など
土地をタダで譲り受けた場合における贈与税の額は、その土地が市街地に位置する場合と、田舎などの郊外に位置する場合によって算出方法が異なります。
市街地に位置する土地の贈与税は路線価から、郊外に位置する土地の贈与税は固定資産税評価額から計算します。
路線価とは、土地の贈与税や相続税を計算するために、毎年7月ごろに国税庁が公表する日本全国各地の宅地（建物を建てるための土地）の1㎡あたりの価額です。
固定資産税評価額とは、その不動産の固定資産税を算出するために、市区町村が評価した不動産の価額となります。
価額とは売買価格ではなく価値から鑑みた価格であり、不動産の価額は実勢価格より安くなるのが通例です。
路線価や固定資産税評価額、価額など難しい不動産用語が続きましたが、無理に理解する必要はありません。
以下に、市街地の土地をタダで譲り受けた場合の贈与税額の目安と、郊外の土地をタダで譲り受けた場合の贈与税額の目安を、その土地の実勢価格から簡単にご紹介しましょう。
なお、ご紹介するのは、他人から土地をタダで譲り受けた場合の贈与税額であり、直径直属からの贈与を受けた場合の税額ではないため注意してください。
以上が、他人からタダで土地を譲り受けた場合における贈与税額の目安です。
ご紹介したとおり、実勢価格が135～140万円程度の土地をタダで譲り受けた場合は、贈与税はかかりません。
これは、贈与税には110万円の基礎控除が設けられ、暦年（1月1日～12月31日まで）に受けた110万円以下の贈与に対して贈与税が掛からないことが理由です。
市街地に位置する実勢価格が135万円程度以下の土地の価額は110万円程度であり、基礎控除額以下となるため概ね贈与税が掛かりません。
また、郊外に位置する実勢価格が140万円程度以下の土地の価額は110万円程度であり、基礎控除額以下となるため概ね贈与税が掛かりません。
よって、タダで土地を受贈することを希望しつつも贈与税が気になる場合は、実勢価格が135～140万円程度以下の土地を譲り受けると良いでしょう。
そうすれば、贈与税が掛からず原則として確定申告も不要です。
他人から土地の贈与を受けた場合に課せられる贈与税の詳細は、私が運営するサイト「誰でもわかる不動産売買」の「土地の贈与を他人から受け、贈与税がかからない条件」にてご説明中です。
同コンテンツでは、他人から土地の贈与を受けた場合に課せられる贈与税額を計算する方法をわかりやすく解説しています。
他人から土地の贈与を受けるご予定がある方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。それではまた次回の更新でお会いしましょう。「わかりやすく解説 | 不動産のあいうえお」でした。
