今後の捜査の結果にも拠りますが、男性の証言が事実であり且つ車内ないしドライブレコーダー※の映像が明確になった時点で男性から免許証を剥奪するべきでしょう。※ドライブレコーダーが前面だけなのか車内も同時に撮影できるのか定かでないので其の様に書きました。
若年性認知症というものが世間に知られる様になってから、若くして認知症が始まってしまうケースが目立ってきています。
斯く言う自分自身の近くにも若年性認知症が始まってしまった人がいました。その男性は一昨年に亡くなったのですが、その時まで常に気を張り続けて看病していた奥さんは嘸かし大変なことだったと想像します。
あれは夏の真夜中でしたか、突然窓の外から男性の声が聞こえてきました。
その時に私は起きていたのですが、夜中でも暑くて玄関の扉を少し開け放ち自然の風を取り入れていたのを男性は在宅していると思ったのでしょう。
然し乍ら、時間は丑三つ時であり、そんな時間帯に人が訪ねてくる方が明らかに変な訳です。
勿論、私は男性も奥さんのことも以前から知っていましたし認知症を患っていることも知っていましたから冷静に対応しました。
男性は私が応対すると住宅関連の営業話をしてきました(それが男性の元来の職業だったのです)。当然、賃貸で都営の団地に住んでいる手前、一般住宅の営業の話なんて必要ありませんし意味がない訳です。況してや資料も鞄もなく、至って普段着な状態で来られたのですから尚更です。
私は小声で『間に合っていますから云々』と伝えますと、男性は特に慌てる風もなく自分の部屋に戻っていきました。
徘徊の症状が出ると周囲は本当に大変になります。まず自宅での看病は気が抜けません。隙があれば出かけてしまうのですから、それが老老介護ともなれば介護する側の方が先に参ってしまいます。私の実の父親も認知症の症状が出ていると医師から判断されている手前、いつ奔走させられるか判りません。ただ、そうなってしまったら母親に負担が総て掛かってしまうので施設に入れる予定でいます。
話を戻して、今回の様な事故を防ぐことが完全には難しくても、ドライブレコーダー非搭載の自動車は運転ができない(販売も不可能)という法改正をしないといけないと思います。そして同時に50歳以上は年に2回、60歳以上は年に3回、70歳以上は毎月という形で適性検査を受ける様にしないといけないと思います。