所謂【バブル経済崩壊】から30年の間に、それなりの勉学をして、それなりの人数がいるのですから、国難に対する軌道修正はできた筈なんです。教育評論家の尾木直樹氏(尾木ママ)は常日頃から“日本の教育は素晴らしい”と称していますが、どれだけ教育内容が最高であっても、それを実践することができなければ宝の持ち腐れなんです。
そんなことになるなら、端から教育レベルなんて中の中くらいにしておくべきだったんです。そして受ける側は中の下くらいであれば差が殆どないので多少の時間を要しても実践する力が身に付いていく訳です。
これだけ国難なのに、政治家が舵取りできない上に国民も好き勝手なことばかり言って、いつまでも腰が定まらないんです。本当に情けない話です。
ハッキリ言って現代の日本国民は子供です。20年以上を生きてきた法律上の大人は沢山いますが、真の大人なんていません。
真の大人であれば、こうした事態に対して明確な態度を示します。たとえ自分の考えと違う部分があったとしても、その先に明るさの兆しが見えるのでならば目を瞑ります。
昭和の時代までは基本的に多少のことは目を瞑る姿勢がありました。だからこそ今を生きる昭和世代は平成の若者たちの様な理不尽な苦労をせずに社会に出ることができた訳です。それなのに今の昭和世代は目を瞑ることを受け継がず白黒をつけてしまう様になったのです。これでは立場の弱い現代の若者は堪ったものではありません。
そんな理不尽な苦労と仕打ちを受けた若者たちが今後に於いて時代のイニシアチブを握るのです。昭和世代が確実に衰えていく中で平成世代が実権を握るのです。昭和世代の行く末は平成世代の胸三寸で如何様にも変えられてしまうのです。それが判っていない人が多すぎます。
実際問題、子供の数は明らかに少ないのですから、孤独死は避けられないでしょう。彼らは彼らの人生を生きるだけで精一杯になりますから、とても昭和世代を支えることなんてできません。寧ろゴミ扱いされるでしょう。
上手い具合に高層団地などを利用して昭和世代を集める政策を採ることができれば幸せな方で、それに対して同意できなければ容赦なく斬り捨てられるでしょう。兎に角、昭和世代は彼らの掌で踊らされるのです。
僅か30年という期間に将来を見据えてこなかった結果が、こうした形で訪れる訳です。