若手社員がネットで問題を起こす「当然な背景」 「デジタルネイティブだから大丈夫」ではない
例えば仕事用にiPhoneを支給するとして、当然デジタル機器はセキュリティーを考慮しますから最新でないといけません。然し乍ら、iPhoneは最新型ともなれば軽く10万円くらいになります。従業員が10人で100万円になる訳です。それで10年15年も使えれば投資した費用も回収できるでしょうが、大概は数年で新しくなり、その度に総取り替えともなれば間違いなく経営に影響するでしょう。
勿論、レンタルという手段もありますが、それでも毎月一定の費用は必要になり、況してや最新機種が出た際の切り替えのタイミングによっては更新費用として別途用意しなければなりません。それだけの業績を上げられる確たるものがあれば話は別ですが、日々の業績を上げるだけで精一杯であれば其れも難しいでしょう。
そうなれば結果として個人の端末で済ますしかありませんし、その方が経費を抑えられるのですから敢えて無理をしてまで会社用の端末は容易しないでしょうね。
さて、若い世代がパソコンを満足に使い熟せない原因ですが、やはり“順番”が間違っているからではないでしょうか。
若い世代が最初の手にするIT機器がスマートフォンとのことですが、恐らく大概は学生(未成年)の頃でしょう。そもそも其処が間違っているんです。
私はココで再三再四【未成年にスマホは不要】と記しています。絶対に持つなとは言いませんが、未成年なんですからガラケーで十分なんです。自分の意思で契約できるだけの社会的信用がない故に親から“貸与”されているんですから我儘は言えない筈なんです。それを鑑みないでホイホイと与えるから良からぬことに使う訳です。勿論、皆が皆そうする訳ではありませんが、それでも親から貸与されている現実に変わりはないのですから基本はガラケーで十分なんです。
まずはパソコンから始めるべきでしょう。当然ですがネットには繋がず勉強のためのみに限定するんです。ネットにさえ繋がなければ多少古い機種でも使えますし、費用にしても1万円もかからないでしょう。勿論、維持費は電気代とソフトウェア代金くらいで済みます。
わからないことは図書館で調べることができますし、親に聞くこともできますから親子の会話のキッカケにもなります。その中で子供が正しい言葉遣いができているのか、おかしな道に進んでいないかチェックもできます。そこできちんと矯正できれば、いざ社会に出てネットに触れても間違いは少なくなりますし、パソコン操作の必要最低限のスキルも身に付いているので困らないでしょう。