斯く語りき

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操縦者の経験値が気になります

2019-12-18 23:45:00 | 社会部
記事に拠れば当日の現場では強い風は吹いていなかったとありますから、原因としてはバランスを崩したことだと思えます。ホームセンター建築となれば大きな部材を用いるでしょうから、その運搬には相当な神経を遣うことが想像できます。

然し乍ら、部材が大きくなればなるほど微妙な操作を求められますが、果たして事故を起こしたクレーンの操縦者にはどれだけの経験値があったのでしょうか。相当な熟練でないと任せるのはリスクが高い筈です。

先日、看板の工事で用いた足場を片付ける作業中に鉄パイプが落下し、下を歩いていた男性に直撃して亡くなるという事故がありました。原因は作業員のミスとのことでしたが、いったい現場作業にはどれだけの費用が計上されていたのか、変に安く済まそうとして何処かに皺寄せをしていないかと思うのです。

こんな御時世だけに依頼側は1円でも安くしたいのが常でしょうが、絶対に削ってはならない部分まで削ってしまえば何処かで必ず綻びが出て大事故に繋がります。特に経験値というパッと見ただけでは判らない部分までをも削ってしまうと従業員は安い給与の上に責任の強い仕事を任され、そこに更に工期と現場監督からのパワハラの板挟みとなり、無理をして大事故に繋がる訳です。

どれだけ大きな仕事であろうと、きちんと現場作業員へ満足な糧を渡せないのであれば結果的に自分たちの首を絞めることになります。今回の件でも亡くなったり怪我をした人に対する賠償が発生すれば作業途中ながら廃業ということにもなりかねません。

新たに作業を請け負う企業を探そうにも、請け負った落札価格の変更ができないのであれば次を担う企業も同じ様な背景の中で作業をしなければならず、また新たな事故を起こしてしまう悪循環が待ち受けていることになってしまうんです。

どれだけネットが発達しようとも、最後にモノを言うのは生身の人間同士の信頼関係です。それを忘れてはなりません😔