斯く語りき

思ったこと、感じたことを書いています。

お互いがお互いを理解し合ってなかった故の結末でしょうか

2019-01-16 03:00:00 | 社会部

祖父殺害未遂疑い中3逮捕、川崎 意識不明の重体

祖父が76歳となると私の父親よりも年齢は8歳下になりますが、この年齢だと孫を取り巻く社会的環境は殆ど判らなかった、祖父の頭の中に描かれた古い記憶に基づいたものだったと想像します。孫の側は孫の側で祖父が生きてきた時代や歴史を殆ど知らない儘に大きくなったと想像します。故に祖父も孫も互いを殆ど理解しきれない儘に今回の事件に至ったのではないでしょうか。

事件だけ捉えて孫が悪いと言い切るのは簡単ですが、過去にも幾多の同様の事件が起きてきたのに、そこから少しも前進してこなかったから同じ様な事件が繰り返された訳です。

本来であれば今回の様な事件が起きた時は、高齢者も若者も互いを尊重しながら生きるにはどうしたら良いのか模索しなければならない筈なんです。そして遥か前に答えが出ていなければならない筈なんです。ところが現実は何もしてこなかったんです。これでは事件は増えるばかりで減りません。今後も間違いなく増え続けていきます。

そして孫の世代がイニシアチブを握った時、それが更に酷いかたちになって訪れる可能性も捨て切れません。

高齢者世代には辛い現実ですが、歴史というものは其れが現実なんです。

諺にもある様に【老いたら子に従え】なんです。どれだけ虚勢を張っていようとも、満足に身体が動かなくなったら若い世代に道を譲るしかない訳です。

そこから考えれば、高齢者世代が若い世代の気持ちや考え方を理解するしか術はないんですよね。その中で彼らが困っていたら手を差し伸べるべきなんです。それによって彼らが立ち直れば、そこで受けた親切は必ず良い形となって自分たちに戻ってきます。それの繰り返しなんです。歴史というものは。

この世に生を受けた以上、それは次の時代へのバトンを手にしたのと同じことで、良き時代を継続させた上でバトンを次の世代に渡す役目を担っている訳です