そもそもダメなのは両親への連絡をしなかったTBSでしょうね。どれだけ個人情報を隠すという意識があったとはいえ、一人の人間の亡骸を放送するのであれば遺族に許可を得るのは最低限の礼儀でしょう。況してや母親は映像として遺されることを望んでいなかったのであれば尚更でしょう。
最近、こうした配慮不足が原因で謝罪に追い込まれる場面が多すぎます。当たり前のことをしておけば避けられたことなのに、どうしてやらなかったのでしょうか。
確かに放送局も制作費が厳しくなっているので投資ができない内情もあるかもしれませんが、それでも番組を作るのであれば、して当然のことはしなければならない筈です。それができないのであれば端から作るべきではない筈です。
今回の件も、TBSの勇み足で、大学病院も移植ネットも寝耳に水だったのではないでしょうか。きちんと三者が揃って事前に打ち合わせがあれば違った展開になっていた筈です。
臓器移植法の運用方針の詳しい部分は知りませんが、注意を払うというのは義務なのか単なる方針なのか気になります。もしこの部分を罰則付きの法律にしていないのであれば、やはり何処かで問題が発覚するのではないでしょうか。きちんと意識を一定にしなければ思惑だけで何でもできてしまう訳ですし、実際に今回の件では思惑だけが一人歩きした訳ですから。