斯く語りき

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それでは何故、日本人がシリアへ渡航してはならないのでしょうか?

2018-03-20 23:45:00 | 社会部

難民認定訴訟、シリア人4人敗訴「迫害受ける恐れない」

外務省の『海外安全ホームページ』には、データとしては些か古い(2016年12月28日)ですが、シリアに対しては渡航を控える様にとの表記があります。それから今日に至るまでのシリア情勢を考えても状況的には殆ど変化ない、否、更に酷くなっていると想像した方が正しいと思うのです。とすれば、そのシリアから難民申請をしてきた彼らに対して自国は安全だから帰れと言えるのでしょうか。

そもそもシリアの現実が世界のメディアを駆け巡っているのに、その情報を日本が確りと用いないのは何故なのでしょう。まぁ、この国で現地に根強く拠点を置いて活動し情報を本国に送っている政府機関やメディアが幾つあるのか判りませんが、冒頭の情報の日付に変化がないのは新しい情報が入っていないことを意味しているのではないでしょうか。

そこから考えれば、古い情報を鵜呑みにして判決を出したとも思えてきます。記事の中でヨセフさんが口にしている様に、全世界で極端な統制がなされていない且つ自由に発言ができる国々にはシリアの現実が知れ渡っている訳です。シリアから近隣国に難民が大量に押し寄せて社会問題にもなっているという報道を見聞したこともあります。

そんな彼らが難民として暮らすことになれば日本でも様々な問題が出てくるのは避けられません。皆が皆まじめな性格だとは限らないのですから当然です。

然し乍ら、今回のことが起きてしまうと難民を受け入れている各国からは【日本は難民に対して冷たい】という意識を持たれてしまいます。そして其のトバッチリは世界各国で暮らす邦人に対して向けられてしまいます。

日本人は“喉元過ぎればなんとやら”で忘れてしまいますが、世界は忘れません。未来永劫いつまでも覚えています。感謝と屈辱は未来永劫忘れない教育をしているのですから当然です。

今後の日本に未来を感じない故に日本を捨てて亡命する人たちが出てくるかもしれません。その時に手痛い竹箆返しを受ける可能性は高いと思います