福山に開花した刀の世界
受け継がれる刀匠の技
2023年4月1日〜5月21日迄、福山城博物館テーマ展が催しされました。「福山に開花した刀の世界ー受け継がれる刀匠の技ー」という展示でした。
鎌倉時代、備前から移住してきた初代助国一派が福山市神辺町御領付近で作刀を始めることで福山市における刀剣の歴史は始まります。そして2代助国が備後国分寺に抱えられ大和伝の作刀技術を取り入れることで、福山における刀剣文化は独特な進化を迎えます。大和伝と備前伝が混在する、いわゆる“芦田郡物”の登場です。時代が下がり福山市草戸町付近に拠点を置いた法華一乗一派はその中の一つです。また水野勝成による城下町設営の後には、近隣地や大阪などから刀匠が移転しており、そうした他領からの流入は幕末においても確認できます。
特別重刀
小太刀 銘 一助茂
永仁(1293〜1299)
個人蔵
長さ 52.4cm
福岡一文字
重美 銘 助国
鎌倉時代
個人蔵
長さ 72.7cm
初代助国
伊藤博文旧指物
広島県重文
太刀 銘 助国
鎌倉時代末期
個人蔵
長さ 74.3cm
反り 2.4cm
2代助国
春日局懐刀
重刀
太刀 銘 備州草戸住一乗盛家 一乗盛行
長禄3年(1459)8月吉日
個人蔵
長さ 98.4cm
刀 銘 備州福山住大和守藤原正氏作
慶長・元和
個人蔵
長さ 71.4cm
福山城下へ移住の後、作刀
脇差 銘 備州鞆住貞次
康正3年(1457)
個人蔵
長さ 62.4cm
鞆鍛冶
(※パンフレットより抜粋)
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