2009年度に始まった「ふるさと納税」ですが、年々右肩上がりの利用率で、2016年度には1271万件、約2,844億円(ふるさと納税額+控除額)まで伸びています。
私も「面倒くさそう」というイメージをあって、いままで試していませんでしたが、ふるさと納税専用のサイトも増えましたし、ワンストップ制度などルールが整備されてきたので、やってみたところ、とても簡単でした。ここで、ふるさと納税の簡単な手順とオススメの返礼品についてご紹介します。
ふるさと納税の手順は、楽天やアマゾンでネットショッピングをするのとほとんど変わりません。まず自分が利用したい「ふるさと納税サイト」を選び、本当なら会員登録することで、最低2,000円の自己負担金でどれだけ「ふるさと納税」できるかが常に把握でき、「ワンストップ特例申請書」などもダウンロードすることができます。
主なふるさと納税サイト次のようなところがあります。
・ふるさとチョイス https://www.furusato-tax.jp/
・さとふる https://www.satofull.jp/
・ふるなび https://furunavi.jp/
・楽天ふるさと納税 https://event.rakuten.co.jp/furusato/
・noma-style https://noma-style.com/
・ふるさとプレミアム https://26p.jp/https://furu-po.com/
ところで、あなた楽天カード持っていますか?
今なら年会費無料、5000ポイントプレゼント
今ではスマホからでも簡単に入会できるのです
むむっ
「楽天ふるさと納税」の場合、楽天会員情報が利用できるので、新たに情報登録する必要もなく、「寄付して、お礼品がもらえて、ポイントが貯まる」ので、自分に合ったサイトを選べばいいと思います。ただ、私が比較したところでは、扱っている返礼品が違うこともありますので、注意してください。
さて、ふるさと納税は納税の「お礼の品」として自治体から特産品や特典がもらえますが、最低でも2,000円は自己負担しなければなりません。できるだけ自己負担を抑えるためには、自身の控除上限額を知る必要があります。これは、寄付する人の年収や家族構成などによって異なるので、サイトで確認してください。
そして、この控除を受けるために忘れてはいけないのが「ワンストップ特例」の申請です。ワンストップ特例は、確定申告を行わずに、寄附金の控除を受けられる仕組みです。確定申告をしないサラリーマンは年間に5つまでの自治体であれば、この制度を活用することができます。多くの場合、その申請書は各サイトでダウンロードできますが、ふるさと納税の際に、自治体からの送付を希望することもできます。この申請書とマイナンバーおよび本人を確認できる書類の写しを各自治体に送付すれば、申請完了です。逆に確定申告をする人は、自治体からの「受領証明書」を集めておいて、自分で確定申告をする必要があります。医療費同様、前の年の1月~12月に寄付した分を、翌年の確定申告で提出すればいいのです。
さて、お待たせいたしました。山ほどあるお礼の品についてです。その決め方の1つの基準が、「還元率」です。還元率とは寄付金額に対しての、お礼の品の返戻率です。例えば「缶ビール350ml×24本」ケースは、定価では5,000円程度。大阪府泉佐野市では、オリジナルの「70周年記念パッケージ」を作って、1万円の寄付の方へのお礼としています。この場合、還元率はおよそ50%になります。
還元率の相場はおよそ30~40%程度ですが、なかには、還元率100%超えと言われる返礼品もあります。一例として福岡県飯塚市「飯塚のお米詰め合わせ」(2kg✖3)は、市価10,800円のお米が、寄付金額1万円(実質負担は人により、変わります。最低では2,000円)でお礼として送られてきます。驚異還元率108%です。
山形県南陽市の「はえぬき」(5kg×3)が寄付金1万円で還元率98.7%、新潟県新発田市の「越後菅谷殿様米」(特別栽培コシヒカリ5kg)が寄附金1万円で還元率97.2%。お米はどこの家庭でも必需品ですから、お米を洗濯する歩はいいかも知れません。
次のねらい目は地方の生鮮特産品です。青森のリンゴや和歌山のミカンなど季節の果物をはじめ、日本のお笑いコンビじゃない方の、和牛(鹿児島県鹿屋市、宮崎県都農町、佐賀県嬉野市、山形県舟形町など)やエビ、カニ、魚介類などの水産品(北海道東雲町、静岡県焼津市、佐賀県玄海町)が還元率80%超えです。ただし、やっぱり、人気があることもあって、定数オーバーで締め切られちゃうこともあります。
珍しいお礼品というのもいいでしょう。刃物の町で有名な岐阜県関市では、刀匠が作った1本100万円以上する日本刀を期間限定募集したところ、直後に品切れになるなど、大人気になりました。また、東京都国立市が高性能ドローンをお礼の品にしたことで話題になりました。将棋の駒の生産量日本一を誇る山形県天童市は、職人さん手作りの名入れサービスもついた縁起物の将棋駒ストラップです。これは3~4か月待ちでも入手したい魅力的なお礼品(寄付金額1万円)で、2015年にはふるさと納税の寄付先第3位になりました。
少し前に返礼品が過熱気味になっていると言われて、総務省が自治体に対して返礼品の自粛要請をしました。特に転売しやすい家電製品やパソコン類などの返礼品については、どこの納税サイトでも掲載を一切辞めています。よって、どの自治体が家電製品を返礼品にしているのか分かりにくくなりました。過去の情報を手掛かりにしますと、次の自治体では2017年末時点では取り扱っていました。
長野県安曇野市(VAIOなど)
長野県飯山市(mouseなど)
以前取り扱っていた、長野県喬木村、山形県米沢市、静岡県焼津市は現在は取り扱っていないようです。
他にも高級自転車や高級腕時計などもありますし、「お金じゃないのよ」という方には、旅行券や化粧品などもあります。人それぞれです。